1995年 アメリカ108分
監督:アイバン・パッサー
出演:ピーター・オトゥール
マッド科学者の恋愛。 ★★
かってはノーベル賞も受賞している大学教授のハリー(ピ-ター・オトゥール)。
白衣と老眼鏡と葉巻の白髪紳士のハリーなのだが、彼は亡くなった愛妻をクローン技術でなんとか蘇らせようとしている。えっ?
彼は優秀な学生ボリスを強引に自分の助手にして、周りの迷惑などお構いなしに自分の研究に没頭する。
大学の研究設備も、勝手に自宅裏庭の個人研究場所に運び込んでしまうぞ。
唯我独尊のハリーをオトゥールが少しコミカルに演じている。
オトゥールといえば、なんといってもアラビアのロレンスだが、あの役も強いていえば自分で決めた使命感に燃えた人物だった。
共通するものがある? (ちょっと強引か 苦笑)
ハリーがクローンを作るために必要としたのが新鮮な卵。
もちろん若い女性の体内から取りださなければならないのだが、その提供者となったのがメリ(マリエル・ヘミングウェイ)。
彼女が最初に出てきた時に、眉毛のあまりの太さにびっくりした(笑)。
そしてこのメリがぶっ飛んだキャラ。
マッド科学者のハリーに(父親以上の歳の差があるのに)惚れ込んでしまう。
一方でボリスも、一目惚れのバーバラ(ヴァージニア・マドセン)と恋仲になっていく。
ありゃ、奇想天外なコメディかと思ったら、意外にしっかりと恋愛ものだった。
そのあたりをがっかりしないで観ることができるかどうか・・・。
(ちょっとネタバレ)
バーバラが昏睡状態から目覚るシーン、 良かったねって思うのと同時に、摘出が難しいレベルの腫瘍だったんじゃないの?
目覚めたからといって、病気は治っていないと思うぞ(苦笑)。
最後、皆で自転車に乗って(葉巻をくわえたハリーはいつも自転車移動)新しい大学へ向かうところは、なんとなく好い感じだった。
しかし、全体的には期待していたものとは違って、肩すかしを食らった感じでした。