あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです(苦笑)。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。

「カル」 (1999年)

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1999年 韓国 118分
監督::チャン・ユニョン
出演:ハン・ソッキュ、 シム・ウナ

サイコ・サスペンス。 ★★★

日本映画、インド映画、香港映画と来て、今回は韓国映画
アジア映画祭?(笑)

事件の発端は3つのバラバラ殺人事件(原題は”刃物”という意味らしい)。
しかも、ある死体は頭部が切断されており、別の死体では手足が切断されている。
映画は冒頭から(韓国映画らしく)すさまじい死体切断場面から始まる。
犯人は作業(!)をしている手しか映らないが、医療用の手術器具を使っている・・・。

この事件を追うのはチョ刑事(ハン・ソッキュ)。
ハン・ソッキュといえば、あの名作「八月のクリスマス」である。そして彼が犯人捜しをする内に知り合うのが、なんとも幸薄そうな美女スヨンシム・ウナ)。
シム・ウナといえば、おお、「八月のクリスマス」の彼女ではないか!

捜査を進める内に、3人の被害者はすべてスヨンがかってつき合っていた男性だったことが明らかになる。
これは・・・?
しかもスヨンにつきまとう何者かもいるようなのだ。
スヨンは誰かに狙われているのか? 彼女を守ってやらなければ・・・。

スヨンには女医の親友スンミンがいた。なにかとスヨンのことを気遣ってくれる。
しかし、・・・女医? 医療従事者?
観ている者は誰だって疑いはじめるところなのだが、スンミンもとても男装風の美女なのだよ。
そんな怖ろしいことをしそうにはとても思えないぞ・・・。

事件は更に続いていき、ついには、なんということ、チョ刑事と一緒に捜査に当たっていた仲間の刑事まで殺されてしまう。
せっかく手がかりをつかめようとしていたのに・・・。
犯人はいったい誰だ?

(あまり関係のない話)
クライマックス近く、スヨンとスンミンがタワーレコードで会うのだが、そのときに二人で聴いているのがショスタコーヴェッチの「ジャズ組曲第2番」である。
これは大好きな曲。これまでもいろいろな映画に使われている。
ジャズ・バイオリンの寺井尚子が「ジャズ・ワルツ」のタイトルでも弾いている。好い曲である。

(以下、完全ネタバレ)

おお、そうきたか、と思った大円団。
と思っていたら、さらにどんでん返しの大円団。
しかし、これまでにもあったパターンではあるので、もしかすれば、という気持ちでは観ていた。

ネットではこの映画の謎についていろいろな意見が書き込まれている。
たとえば、スヨンとスンミンの関係とか、二人の役割分担とか。そしてスンミンのスヨンに対する思いとか・・・。

深く考えはじめると、映画を見おわっても全部がすっきりするわけではなかった。
しかし、そのあたりをうやむやにしたとしても、充分に楽しめる作品だった。