1989年 アメリカ 114分
監督:リチャード・ドナー
出演:メル・ギブソン、 ダニー・グローヴァー
バディ刑事もの、第2弾。 ★★★☆
今回の敵は南アフリカ連邦の中米領事官。
こいつはとにかく悪い奴。まだアパルトヘイトがおこなわれていたころの南アフリカ連邦という設定で、外交官特権を悪用して、金貨や麻薬の密輸入で悪貨を稼いでいる。
だから徹底的にやっつけるのだよ。
第2作となってリッグスとマータフのコンビ具合も、さらに好い感じになっている。
リッグスの無軌道、ハチャメチャ振りが楽しい映画であるのだが、それを引き立てるのがマータフの善人ぶり。
シリーズものはこういった人間関係が上手く描かれていないとつまらないものになってしまう。
マータフの常識人ぶりがリッグスの活躍を引き立てているわけだ。
リッグスも、マータフのおかげで自殺願望もなくったようだし・・・。よかった、よかった。
冒頭や途中で派手なカー・チェイス場面がある。
CGではもちろんないわけで、実写でこれだけの場面を撮っているのだから、大したもの。
そしてアクションの間にはコミカルな部分が挟み込まれて、緩急の変化をつけている。
今作では、マータフの自慢の娘がTVのCMに起用されて大喜びしていたら、それは避妊具のCMだったというところは愉快だった。
それに、マータフが爆弾をしかけられたトイレの便座から立ち上がれなかったりするのも、大変な状況で、よかった。
途中で挟み込まれたエピソード、強力釘打ちマシーンや、リッグスの間接外し縄抜けの術(?)は、絶対にあとで効いてくるだろうと思っていた。
やはりそうだった(笑)。
リッグスと好い仲になるリカを演じたパッツイ・ケンジット
ちょっと好いなあと思ったのだが、調べてみると、今作以外にはほとんど映画には出ていないようだ。残念。
妙な副題ではないが、二人の友情もしっかりと描かれていて、シリーズ4作の中では一番面白いと思っている。