あきりんの映画生活

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「きっと、うまくいく」 (2009年)

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2009年 インド 170分
監督:ラージクマール・ヒラー
出演:アーミル・カーン、 カリーナ・カプール

学園青春もの。 ★★★

大評判となったインドの青春映画である。
どの感想を見ても、感激した、面白かった、の連発である。どれどれ。

エリート工科大学で、ファランとラージューは天才自由人のランチョー(アーミル・カーン)と親友になる。
独特の発想のランチョーは実利主義の鬼学長とことごとく対立しながら、”うま~く、い~く!”と乗り切っていく。
動物好きのファランと、家が貧しいラージューも、ランチョーに振り回されながらも、学園生活を謳歌する。
原題は、日本的にいえば”3馬鹿大将”とでもいったところか。

この映画の評価が高いことはよくわかる。
お仕着せ社会の象徴であるような鬼学長と、出世主義の級友チャトルに、型破りのランチョーは対立して、ことあるごとにぎゃふんと言わせる。
学歴偏重社会への風刺をユーモラスに描いていて、痛快である。

しかし、私はどうも今ひとつ乗りきれなかった。
いくら暗唱学問を馬鹿にするからといって、人が一生懸命用意したスピーチ原稿をあんなに貶めていいものか・・・。
羽目を外すにしても、相手を馬鹿にしすぎているような気が・・・(汗)。

アーミル・カーンは「pK」でも個性的な役どころだった。こういった常識離れした役柄が似合うのだろう。
それにしてもこの映画の時、彼がすでに40歳過ぎだったというのには驚いた。

映画の終盤は10年後の物語となる。
音信不通となったランチョーの消息を、チャトルと共に辿るファランとラージュー。
やっと再会したランチョーは、今は・・・。

確かに好くできた映画でした。
素直に楽しめばよかったのだろうな。へそ曲がりの私です・・・。