あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです(苦笑)。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。

「タイガー・バレット」 (2018年)

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2018年 インド 137分
監督:アフメド・カーン
出演:タイガー・シュロフ、 ディシャ・パタニ

痛快無双のアクションもの。 ★★★

 

まずはこのポスターを見てほしい。
主役のタイガー・シュロフの見事に割れた腹筋に惚れ惚れしてしまう。
この肉体で所狭しと暴れ回るわけだが、意外なことにちゃんと謎解きミステリーにもなっているのだよ。
もちろん美男美女の恋愛もあるし、一粒で三度美味しい映画だった。

 

インド陸軍特殊部隊のロニー(タイガーシュロフ)は上司の信頼も厚い有能な戦士。
そんな彼の元に4年前に別れた元彼女のネーハ(ディシャ・パタニ)から助けて欲しいとの連絡が入る。
今さら止めとけ、という周りの制止を振り切って彼は、今も愛し続けている彼女の元へ。

 

実は、大実業家と結婚したネーハの幼い娘リアが2ヶ月前に妖しげな男たちに誘拐されてしまっていたのだ。
しかし、警察は一向にちゃんとした捜査をしてくれない。
貴方だけが頼りよと言われてロニーは独自の捜査を始める。

 

いくら頼られたからって、他人夫婦の娘探しをするなんて、ロニーも人が好いなあ、と誰でも思ってしまう。
でも、ネーハにはロニーにこそ頼るべきある事情があったのだよ。

 

ヒロインのディシャ・パタニは初めて観る女優さんだったが、インド映画のご多分に漏れずすごい美人。
ジャッキー・チェンの映画にも出ていたとのことだった。

 

途中にはちゃんとお約束の歌と踊りが華やかに繰り広げられる。
少し奇妙な動きを取り入れた群舞である。
これに違和感がある人もいるようだが、「踊るマハラジャ」でインド映画に目覚めた者にとっては、やはりこれがないと寂しい。

 

さて、ロニーがいろいろな人物に会って捜査を続けると、皆がネーハには子どもなんかいなかったと言うのだ。
えっ? そんな馬鹿な。娘の誘拐というのはネーハの妄想?
外国から戻ってきたネーハの夫も、実は自分は子どもを作れない身体なのだ、と打ち明ける。
・・・それじゃ、やっぱり・・・。

 

映画の中盤では、えっ、そんな馬鹿な! という展開になる。
こんなことをしてしまって後半の物語をどうするんだ?と心配になるような展開。
さすがインド映画、何でもやってしまうなあ。

 

この映画の弱点は、肝心の娘誘拐の意味がほとんど理解不能だったこと。
でもまあ、そんな細かいことはどうでもいいのだ、この映画は。

 

クライマックスは敵ボスの本拠地に乗りこんでのロニーの大暴れ。
機関銃は乱射するわ、大格闘は繰り広げるわ。とにかく痛快無双。
これはまるで”インド版怒りのランボー”ではないか。
おお、やれやれ、もっとやれぃ。

 

サスペンスの謎解き決着はちょっと曖昧だったが、最後の娘についてのオチはよかった。
なるほど、そういうことだったのだね。

 

ハリウッドものにはない野暮ったさと無手勝流が、一度はまると止められなくなるエンタメ無双のインド映画だった。