2017年 アメリカ 93分
監督:ブライアン・スムルツ
出演:イーサン・フォーク、 シェイ・チン
SF風味の組織への復習。 ★★☆
これも復讐を誓う暗殺者ものなのだが、設定がぶっ飛んでいる。
SF風味なのである。
主人公は、家族を失い、任務中に命を落とした暗殺者トラヴィス(イーサン・ホーク)。
彼が記憶している情報を得るために、組織は、なんと彼を先進技術で生きかえらせてしまう。
えっ! 死んだ人間が生き返るのかよ。
それでアサシンものかよ(苦笑)。
だいたいがトラヴィスも何をやっているんだか。
彼が死んだ経緯も、ちょっとすご腕アサシンらしからぬ情けなさ。
奥さんが亡くなって哀しみに沈んでいる主人公が、けがをしたばかりのヒロイン(シェイ・チン)とあっさりとことに及んでしまうって、どういうことよ。
まだまだ甘いなあ(笑)。
まあ、それはさておき。
生き返ったのはいいのだけれども、生きていられるのは24時間だけ。
トラヴィスの腕には残りの時間がデジタル表示されている。
う~ん、何となく焦っちゃうよなあ。
さあ、残された時間で悪の組織と戦うぞ。
うわべは派手にやってくれる。
血まみれで二丁拳銃で頑張るイーサン・ホークがなかなかに格好いい。
とにかくイーサン・ホークは、こういった少ししょぼくれたような役がよく似合う。
男の哀感、というか、どうしようもなさ、という感じが全身から漂ってくる。
そんな彼がバリバリと頑張るのだから、いいなあ。
B級映画ならではのストーリー展開の甘さはあった。
しかし、アクション場面は、あの「ジョン・ウィック」制作メンバーが作っているということで、見せ場いっぱいだった。
見せ場を作りたくてストーリーを無理矢理つなげた? まさかね。
ハードルを下げて、アクション場面を楽しむつもりでみましょう。
観ている間は充分に楽しめます。