あきりんの映画生活

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「ミステリー・トレイン」 (1989年)

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1989年 アメリカ 110分
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:永瀬敏行、 工藤夕貴、 スティーブ・ブシュミ

一夜のオムニバス物語。 ★★☆

タイトルから想像するような推理もの、サスペンスものでは、まったくないっ!
それどころか、筋もあるのだか、ないのだか。
ジャームッシュ監督らしい肩すかし感が満載。それって、だからどうよ、という感じ。
同じ安宿に泊まった3組の登場人物たちのオムニバス。

第1話「ファー・フロム・ヨコハマ」。
横浜からわざわざエルビス・プレスリーの家を見にメンフィスまでやって来た若いカップル(永瀬敏行、工藤夕貴)。
大きな旅行鞄を二人でかついで街をうろつき、行き当たりばったりにホテルに泊まる。
いつもつまらなさそうな永瀬、無邪気にはしゃぐ工藤。

第2話「ザ・ゴースト」。
高級そうな服に身をつつんだ女性がメンフィスの街に着く。
雑誌を大量に買い込んでしまったり、無一文の女性と同じ部屋に泊まることになったり。
真夜中に部屋の片隅にエルビスの幽霊があらわれたりもする。

第3話「ロスト・イン・スペース」。
酔っ払って発砲事件を起こしてしまった男たちは、安宿の一室に隠れて夜を過ごすことにする。

どの登場人物たちもホテルへ向かう途中で高架を走る夜汽車を見る。
そしてラジオから流れるエルビス・プレスリーの「ブルー・ムーン」を聞き、翌朝には1発の銃声を聞く。
互いの人生が交差することはないのだが、同じ時刻に同じ場所にいた3組の人物たちということである。

ホテルのマネージャーとベルボーイがつなぎのような立ち位置で登場する。
これがとぼけているようで好い味を出していた。

地方都市のような寂れた夜の街の雰囲気。
古い安ホテルのすり切れたようなカーペット、コイルのへたったベッドの雰囲気。

基本的にはなにも起こらない映画です。
ただ3組の人物たちを傍観者のようにとらえた映画です。
なんとも言いようのない、なにも起こらない、というか何があっても大したことじゃないという雰囲気を楽しむ映画です。