あきりんの映画生活

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「ラブ・パンチ」 (2013年)

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013年 フランス 95分
監督:jペル・ホプキンス
出演:ピアース・ブロスナン、 エマ・トンプソン

コミカル・サスペンスもの。 ★★

初老の元夫婦が、自分たちの老後のための蓄えを奪ったやり手ビジネスマンに復讐をするというもの。
老い始めた普通人の犯罪計画だから、観ていても危なっかしくてハラハラする。
そのあたりをコミカルに描いている。

リチャード(ピアース・ブロスナン)が社長を務めている会社が、ある日、乗っ取られてしまった。
自分の蓄えはなくなり、従業員たちの生活も完全に破綻してしまうはめに。
これは困った。
元妻のケイト(エマ・トンプソン)と一緒にお金を取り戻すぞ。

この映画のミソは運動能力もない初老の夫婦が、サスペンスまがいのことをしでかすというところ。
計画は、敵である嫌味な大金持ちの結婚パーティで披露される世界有数のダイヤを奪ってしまおうというもの。
そのためには招待客2組を監禁しなければならない。
海を泳いで渡らなければならない。
島の絶壁をよじ登らなければならない。
パーティ会場に潜りこんでダイヤをイミテーションとすり替えなければならない。
・・・素人にこんな事ができる?

最近のブロスナンは、どちらかというとちょっとコミカルな役回りが多いような印象がある。
計画に協力してくれる友人が持ち込んだ拳銃を構えてみせるところは、おお、007じゃないか(笑)。
エマ・トンプソンは知的なのに、自然な感じのコメディも上手い。
とっくに別れた二人なのに、自分たちのお金を取り戻そうと協力しているうちに、(お約束通りに)焼けぼっくいに何とやら、となっていく。

忍び込んで隠れている花粉アレルギーのケイトのくしゃみを止めようと、とっさにリチャードはキスをして口をふさぐ。
こういった(見え見えの)やりとりも楽しい。
(これは最後にちゃんと伏線回収となっていく。ま、誰でも予想できるような展開だけれども)

実際問題としてはあり得ない展開だらけ。
あの敵の婚約者が都合よく考えを改めて助けてくれるなんて、都合よすぎ。
しかし、そんなツッコミは無用にして楽しむ映画。

タイトルからしB級映画っぽいのですが、ま、内容もそんなものです。
休日の午後にでもTVで放送していたら、のんびりと楽しみましょう。