2003年 アメリカ 131分
監督:アラン・パーカー
出演:ケヴィン・スペーシー、 ケイト・ウインスレット
社会派サスペンス。 ★★★
大学教授のデビッド・ゲイル(ケヴィン・スペーシー)は、死刑制度反対運動に取り組む活動家であった。
その彼は、同僚女性を強姦・殺害した罪で死刑が確定している。
デビッドは死刑執行直前になり、女性記者ビッツィー(ケイト・ウインスレット)を指名し、残りの3日間での独占インタビューを許可した。
彼の話を聞くうちに、ビッツィーは冤罪を確信するようになる。
死刑制度の抱える問題点をある視点から問いなおしている。
人が人を裁く以上は絶対に誤りのない判断はあり得ない。
したがって、その上に成り立った死刑制度は許されるのか、ということになる。
問題は重く、暗いものを扱っているのだが、ストーリー展開は面白く、長尺ものだが一気に見ることができる。
真相は二転三転し、最後まで犯人(?)が誰かわからず、すっかり騙される。
最後の最後で、また騙された。
かなりの名作ではないか。
しかし、そこまでするのか! というのが正直な感想である。
ケヴィン・スペーシーはさすがの演技。嫌みがなく、リアリティを感じさせる。
あたふたと走り回るケイト・ウインスレットも、狂言回しのような役だが、作品に変化を出していて良かったのではないだろうか。
「何でもする女子学生」の意味がよくわからなかった。
あれは何だったのだろう? ひょっとして、大きなヒントを見逃している?
お勧め作品です。