あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。1800本余りの映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。

「時をかける少女」 (1983年)

イメージ 1

1983年 日本 
監督:大林宣彦
出演:原田知代、 高柳良一、 尾美としのり

筒井康隆ジュブナイルSFが原作の角川映画。 ★★★

放課後の実験室でラベンダーの香りをかいだ原田知代は気を失ってしまう。それからの日々の彼女の時間軸は、未来が見えたりと、微妙にねじれていく。

大林宣彦独特の、わざと安物のセットを使っていると思わせる場面とか(だから、この場面は偽物なのだよと教えているわけだ)、コマ落としの早送り映像などが随所に出てくる。
これらが時間軸の交叉の表現に効果的であった。

筒井康隆のタイトルの付け方も上手いなあと感心する。
時をかける少女」、これ以上にこの作品にぴったりするタイトルはないよ。

原田知代は初々しい。
特に鉢巻き姿で弓を射ようとする姿はよかった。
このころの角川映画は、薬師丸ひろ子にしても、アイドルの使い方、売り出し方が上手だった。

大林の映画はスプラスティックなところがあるのに、何故かノスタルジーを感じさせるところが上手い。
この後、尾道三部作から尾道・新三部作へとうつるにつれて、そのわざとらしさが鼻につくという人もいるが、私は好みです。

(ネタバレ)

もっと幻想的なストーリーだったかと記憶していたのだが、大筋は植物採集にやってきた未来人が引き起こした騒動劇だったわけだ。
大林監督の甘酸っぱい雰囲気の作り方が上手すぎる!(これ、ほめ言葉)

実は孫が死んでしまっていた老夫婦の枯れた生活も、しみじみとした味わいをみせている。

それに、十数年後の原田知代と未来人の再会も、これまた甘酸っぱい雰囲気でいい余韻だったなあと思ってしまった。