あきりんの映画生活

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シューテム・アップ

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2007年 アメリカ 86分
監督:マイケル・デイビス
出演:クライヴ・オーエン、 モニカ・ヴェルッチ、 ポール・ジアマッティ

コミックっぽいガン・アクションもの。 ★★☆

偶然なことから母親が殺されてしまった赤ん坊を抱き上げてしまった主人公は、わけも分からないままに銃撃戦に巻き込まれていく。

めまぐるしい展開で、とにかく銃弾が飛び交う。それに、こんな馬鹿な!という素頓狂なところがいたるところで観られる。コミック原作かと思うほど。
たとえば生まれた赤ん坊の臍の緒を拳銃で撃って切断するとか、なんでそんなことをわざわざするんだ、と呆気にとられて、それを楽しむ映画。

クライヴ・オーエンがこんな映画に出るのか、と驚いたが、観ているうちに、こけた頬や濃いひげなどが、ちょっとキレタ主人公に似合ってきた。
方向指示器を出さない運転手や、子供に暴力をふるう母親に腹を立ててこらしめる短絡的思考、生の人参をかじる理解不能なこだわり。面白い。

美貌のモニカ・ヴェルッチは「イタリアの宝石」だそうだが、私は彼女にあまり品を感じることができない。言ってみれば下品な雰囲気なのだが、そこがまた危うい魅力にもつながっている。
この映画では娼婦の役だったので、これは違和感がなかった。
それにしても、母乳が出る娼婦って、最近お産をしたばかりなのか、それとも高プロラクチン血症でもあるのか、これも設定がよくわからん(笑)。

細かいことを言わずにガン・アクションを楽しむ映画。
しかし、スカイ・ダイビイング場面はどう見ても合成画像がバレバレの酷いもの。今のCG技術の時代に、なぜあんなに酷い画像にしたのだろう?

何ものこるようなものはなく、ただただ観ているあいだだけのカタルシス