あきりんの映画生活

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「ダ・ヴィンチ・コード」 (2006年)

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2006年 アメリカ 149分
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、 オドレイ・トトゥ、 ジャン・レノ

ダ・ヴィンチの絵からキリスト教の謎に迫る。 ★★★

ルーヴル美術館で館長が殺され、奇妙な姿勢で横たわった遺体の周りには暗号が書き記されていた。
そこで警察は、記号学学者のロバート・ラングドントム・ハンクス)に協力を依頼するのだが、そこへあらわれた暗号解読官ソフィー・ヌヴーオドレイ・トトゥ)は、警察から嫌疑をかけられたロバートを逃がし、一緒に暗号の謎を解くことになる。

幾世紀にもわたって隠されてきたキリスト教最大の秘密を暴く、というわけだから、興味は最後までつながれていく。
謎解きもサクサクとすすみ、キリスト教の歴史の説明画像も随所にはいるので、内容的には分かりやすく作っている。
(たぶん、原作はもっと入り組んでいるのだろう、なにしろ文庫本3冊組なのだから)。

しかし、どうも緊張感が途中で切れそうになる。
わたしがキリスト教への興味が薄いために、マグダラのマリアが実は、と言われても、それほどの衝撃を受けなかっただけなのかもしれないが、やはり映画の展開が冗長なのだろう。

秘密結社が出てきたり、キリスト教教団が謎の隠蔽工作をしたりする。
キリスト教をあのような扱いにして、キリスト教の信者の方が観たら全く違った受け取り方をするのだろうな。
怒りはじめたりはしないのだろうか?

この謎はダ・ヴィンチの「最後の晩餐」から解き明かされていくわけだ。
そうすると、ダ・ヴィンチは当然このキリストの秘密を知っていてあの壁画を描いた、ということになる。本当かいな?
というか、原作者はあの絵を見ていて、構図の不自然さや、卓上に聖杯が描かれていないことから想像をたくましくして物語を作り上げたわけで、その才能には感嘆してしまう。

それにしても、冒頭で殺された館長は、何故あんな姿勢をわざわざしたのだろうか? 
なにか意味が解明されていた?
コマーシャルで盛大に使われていたモナリザの絵も、あまりストーリーに関係がなかったような気がするが。
(DVDに入っていた宣伝では、特別版DVDでは監督のロン・ハワードがさらなる謎の解明をしている、ということだったが)

オドレ・トトゥは、「アメリ」のときのほわーっとした雰囲気とはまた違って、なかなかきりっとしていた。
トム・ハンクスは有能な学者という役には、ちょっと似合っていない。あの髪型もいまひとつ。

続編が公開されたが、さてどうなのだろう? 
たぶん、観には行かないだろうなあ。