1955年 アメリカ 86分
監督:ジョゼフ・M・ニューマン
出演:レックス・リーズン、 フェイス・ドマーグ
50年代空想科学映画の代表的作品。 ★★
太陽系外宇宙での戦争に巻き込まれた二人の科学者の冒険物語といった内容で、二人はUFOで惑星メタルーナに連れて行かれたり、敵星ザーゴンとの戦いを目撃したりする。
しかし、結局は何もせずに、再び地球へ戻ってくる。あれ?
という具合で、物語的には、だからどうなの? なのだが、当時のSF映画はこうだったんだな、という興味で見ることになる。
CGのない時代であるから、セットとミニチュアで画面は作られている。
未来の通信機器はこんな形になるだろうとか、円盤形UFOが飛行機を捕獲するときはこうするだろうとか、よく考えたなと感心する。
この映画を有名にしたのは、なんといってもミュータントの造形である。身体に不釣り合いなほど大きい脳を剥き出しにして、身体全体は二足歩行をする昆虫型である。
この造形のインパクトは大きい。おそらく後に続くSF映画に多大な影響を与えているだろう。
今から見ればたわいのない物語だが、50年以上前の想像力というものに敬意を表してしまう。
それにしても、邦題はもう少しなんとかならなかったのだろうか?