あきりんの映画生活

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「遥かなる大地へ」 (1992年)

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1992年 アメリカ 140分
監督:ロン・ハワード
出演:トム・クルーズ、 ニコール・キッドマン

大河ドラマ。 ★★★

トム・クルーズニコール・キッドマンの共演である。この映画のころは夫婦だったはず。
監督はロン・ハワードと、豪華な顔合わせ。
これは間違いないでしょう。

時代は19世紀末。アメリカ大陸はまだみんなが一攫千金の夢を抱く大地だった頃。
西アイルランドの貧しい農家の息子ジョゼフ(トム・クルーズ)は、大地主の娘シャノン(ニコール・キッドマン)と出会う。
身分違いの二人だったが、勝ち気なシャノンに引きずられるようにして、二人はアメリカへ渡って土地を手に入れようとする。
(これで船が氷山にでもぶつかれば別のドラマになるわけだが、ここではあっさりとアメリカに到着する 笑)

お嬢様育ちで気位が高く上品なシャノン。
字も読めない粗野な(その代わりに喧嘩は強い)ジョゼフ。
お互いに意識し合っているのだが、妙に垣根を作ってしまってプラトニックな関係を続ける。なんだか微笑ましい。

アメリカに着いたはいいが、シャノンが持ってきた全財産はあっさりと盗まれてしまう。
一文無しの二人。さあ、どうする?
ジョゼフはマフィアが牛耳る賭けボクシングの試合でお金を稼いだり、シャノンは慣れない手仕事での仕事でお金を稼ぐ。
毎日を生きることで精一杯。それなりに底辺で生きていく二人。

このあたりも展開は変化に富んでいて、一体どんな運命が二人を待つのかと、飽きさせない。
それにしても、アメリカ大陸で土地を手に入れるのだ!という大きな夢など、それこそ、夢のまた夢。

大河ドラマだから(笑)、これから先もいろいろなことが起こる。
二人が離ればなれになり、シャノンの元へ嫌みな婚約者があらわれたり・・・。

後半の山場は、いよいよテキサスかどこかでの土地争奪戦。
未開の土地が沢山あった時代。合図とともにスタートした参加者は、旗が立てられた地点に一番乗りすればその土地が自分のものになるのだ。

一度はやけっぱちになったジョゼフもそのレースに参加する。
するとそこには、嫌みな婚約者と一緒のシャノンも・・・。
さあ、土地争奪戦はどうなる?

こう紹介してくると、この映画が骨太の大河ドラマだということが判ると思う。
2時間半近い長尺ですが、退屈することはありません。
さすがに美男美女にアカデミー賞受賞監督の顔合わせでした。