あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。1800本余りの映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。

「ウインド・リバー」 (2017年)

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2017年 アメリカ 107分
監督:テイラー・シェリダン
出演:ジェレミー・レナー、 エリザベス・オルセン

極寒の地でのサスペンス。 ★★★

 

舞台は一面の雪におおわれているネイティブアメリカンの保留地。
まともな警察機構もないような土地で、少女ナタリーの死体が発見される。
捜査に派遣されてきたのはFBIの新人捜査官ジェーン(エリザベス・オルセン)。
彼女は地元のハンターであるコリー(ジェレミー・rナー)に協力を依頼して捜査に当たる。

 

ナタリーはレイプされており、犯人からの逃亡中に死亡していた。
裸足で10kmもの雪中を歩いてきた彼女は零下30度の冷気による肺出血で死亡したのだ。
そしてナタリーは、かって無惨な死を遂げたコリーの娘の親友でもあったのだ。

 

ヒロインのエリザベス・オルセンはどこで見た顔だっけかな、と思っていたら、ああ、そうだ、「アベンジャーズ」でだった。
なあんだ、この映画はスカーレット・ウィッチとホーク・アイの顔合わせではないか(笑)。

 

それにしてもジェレミー・レナーが渋い。
ボーン・レガシー」でも「ミッション・インポッシブル」でもタフな役柄が多いのだが、彼にはどことなく悲しげな風情がただよっていて、そこが贔屓たる所以である。

 

事件そのものは単純で、犯人捜しはほぼ一直線で進んでいく。
それにもかかわらず、この映画が重みのようなものを持っているのは、映画の背景にネイティブアメリカンの問題が描かれているからである。
ネイティブアメリカンは侵略者とも言える白人によって苛酷な生活を強いられている。
この虐げられているネイティブアメリカンがリアルに描かれている。

 

そして娘を殺された父親同士として、コリーとナタリーの父がともに無念を晴らそうとする。
その悲しみが苛酷な雪山の世界でよく反映されている。

 

苦言を一つ。
最後の銃撃戦の局面、コリーはもっと早く狙撃できたのではないか?
そうすればあんなに悲劇的な事態にはならなかったのでは(苦笑)。