2019年 アメリカ 117分
監督:アン・リー
出演:ウィル・スミス、 メアリー・エリザベス・ウィンステッド、 クライブ・オーウェン
自分のクローンと戦うアクションもの。 ★★★
冒頭場面がとても格好良い。
走る列車の乗客の一人を、小高い丘の上からスナイパーが見事に射殺する。
かって、「ザ・シューター 極大射程」というスナイパーものの傑作映画もあった。
とにかく、私はスナイパーものが好きなのだ(笑)。
主人公のすご腕スナイパーであるヘンリー(ウィル・スミス)は、政府直轄の暗殺者。
その彼が引退しようとしたところ、彼を抹殺しようとする謎の男が現れる。
その暗殺者は、すご腕のヘンリーと同等か、あるいはそれ以上の腕を持っていた。
果たして謎の暗殺者は何者?
映画の宣伝でそのネタばらしはされているので、ここでも書いてしまうが、その暗殺者はヘンリーのクローンだったのだ。
それも20歳ぐらい若いヘンリー自身だったのだ。
道理でこちらの考えることが読まれてしまうはずだし、逆に向こうの考えも視束できてしまうわけだ。
若い方のヘンリーは、それこそウィル・スミスの若い頃はこうだったろうなという感じ。
ひょっとして彼の息子が演じているのかとも思ったが、実はウィル・スミスの2役だった。
今の修正技術はすごいんだ!
少し設定は違うが、自分自身と戦うというものにブルース・ウィリスの「ルーパー」があった。
あちらはタイムマシンに乗ってやってきた30年後の自分との戦いだった。
さて今作。
二人のヘンリーの戦いの場面や、バイクのチェイス場面は迫力満点だった。
アクション映画として充分に合格。楽しめる。
それに、この人が出てくればまず悪役というイメージのクライヴ・オーウェンも、存在感があった。
二人のヘンリーはどのように決着がつくのかと思っていたが、まず無難な着地点だった。
見終わってから監督がアン・リーだということを知った。
おお、さすがに作りがしっかりしていたぞ。