2018年 日本 116分
監督:大友啓史
出演:佐藤健、 高橋一生、 黒木華、 沢尻エリカ
一攫千金のお金の価値は? ★★
高額な宝くじに当たる人は実際に毎年何人かはいるわけだ。
そんな人たちは概してその後の人生を誤って不幸になるという都市伝説みたいなことも言われている。
実際はどうなのだろう?
失踪した兄の借金3000万円を肩代わりする羽目になり、妻子にも逃げられた一男(佐藤健)。
情けない日々を送っていたのだが、ある日、なんと宝くじで3億円が当たってしまう。
ええっ! こんな大金、どうすればいいんだ!
一男は、大学時代の親友で今は会社経営をしている億万長者の九十九(高橋一生)に相談する。
いろいろと有益なアドバイスをしてくれる九十九。
ところが一緒に馬鹿騒ぎをした翌朝、九十九は3億円とともにいなくなってしまう。
俺の3億円はどこへ行った? あの金があれば俺の人生はやり直せるはずだったのに・・・。
設定からしてコミカルで、この後、途方に暮れた一男が会う“億男”と呼ばれる金持ちたちもみんな奇妙な人物ばかり。
本当の億万長者たちはお金に対する考え方が普通人とは違うのだよ。
特に笑えたのは藤原竜也が演じたえせカリスマ伝道師。
まさかあんな単純なことではないのだろうが、大衆を扇動してあぶく銭を稼いでいる人って実際にいるのだろうなあ。
映画そのものにはそれほど深みも感じられず、流し観に終わってしまった。
九十九が砂漠で演じていた落語「芝浜」を確認すると、その内容をそのままなぞった物語だった。
すると、「芝浜」を知っていた人は、途中でこの映画のオチはわかってしまっていた?