あきりんの映画生活

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「フォルトゥナの瞳」 (2018年)

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2018年 日本 111分
監督:三木孝浩
出演;神木隆之介、 有村架純

SF恋愛もの。 ★★☆

 

タイトルにある「フォルトゥナ」とは、ローマ神話に出てくる運命の女神のこと。
人々の運命を司っているそうで、英語の「運命(フォーチューン)」の語源とか。
この映画の原作は百田尚樹の同名小説。

 

死が近づいた人が透けて見える能力を持つ真一郎(神木隆之介)。
飛行機事故で両親を失って以来、孤独に生きていた。
そんな彼が携帯ショップで葵(有村架純)と出会う。二人はすぐに恋に落ちる。

 

この能力の特異な点は、死が近づいている人を助ければ自分の命を縮めてしまうというところ。
これは辛い宿命を背負わされたものだと思う。
死んでいく人の運命を知りながら、自分の命のためには何もしないのか・・・?
たしかに、あの医者のように、すべてを自分には関係のないことだと割り切って生きて行くしかないのかも知れない。

 

やがて真一郎は葵の身体が透けて見えはじめたことに気付く。
えっ! どうすればいいんだ?

 

(以下、ネタバレです)

 

葵が同じようにフォルトゥナの瞳の持ち主だということは、割と早い段階で真一郎も透けた状態を見ていることからわかってしまう。
もっとこれは後半まで隠しておいた方が好かったのではないかなあ。

 

これまで他人を救うことをしなかった葵も、最後には真一郎を救うために自分が事故死する選択をする。
しかし、真一郎はそれでも葵を始めとして多くの人の命を救おうとする。
愛のための自己犠牲の極地である。

 

(ツッコミ?)

 

葵が真一郎を助けようと思ったら、自分だけは電車に乗らないという選択もあった?
真一郎は、葵が乗っていなくても事故を防ごうとした?
う~ん、どうなんだろ。

 

泣けたという感想、評価が高いこの作品だが、私にはそこまでのものではなかった(汗)。
設定としては上手く作ったと思えるのだが、内容はどうも軽かった。
この設定、この主題だったら、もっと深みのあるものにできたように思うのだが・・・。
脚本が悪い? それとも監督の手腕不足?