あきりんの映画生活

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「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」 (2023年) お前にはそんな過去があったのか

2023年 アメリカ 149分 
監督:ジェームズ・ガン
出演:クリス・プラット、 ゾーイ・サルダナ、 カレン・ギラン

シリーズ3部作完結。 ★★☆

 

とにかくこのシリーズを始めて観たときは面食らったものだ。
なんであらいぐまがあんなに生意気にしゃべるんだ?
なんで枯れ木(?)が歩いてしゃべる(アイ・アム・グルート、だけだけど)んだ?
このシリーズのファンの人は、そんな彼らを、可愛~い!と絶賛する。
そうか、そうなのか・・・。

 

さて。
アベンジャーズの一員としてサノスを倒し世界を救ったものの、恋人ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)を失ったショックから立ち直れないでいるピーター(クリス・プラット)。
そんな彼とガーディアンズの仲間たち前に、新たな敵があらわれる。
それも、銀河宇宙を完璧な世界に作り変えようとする恐ろしい敵。

 

その争いで(あらいぐまの)ロケットの命が危うくなる。
彼を救わなければ。その救う手段はロケットの過去に関係していた。
ということで、今作ではこれまで触れられていなかったロケットの過去が明らかになる。
彼がどうして今のような状態になったのかが判るわけだ。

 

今作の評判は大変に好いようだ。
それはガーディアンズの仲間たちが、ときにユーモラスでありながらも、家族のように信頼し合い助け合う姿(「ワイ・スピ」と基本的には同じか)が心地よいからだろう。

 

そして今回の敵は、それに真っ向から対立する者としてあらわれている。
敵は、個人の欠点を許さず、完璧な生命体を理想として作り出そうしている。
完璧な生命体による完璧な世界、それこそが理想の世界だっ!

 

それはガーディアンズが多様性を互いに尊重しあっている姿勢とは真逆なのだ。
そもそもガーディアンズのメンバーはいろいろな意味での世間のはみ出しものばかり。
家族を捨てた拗ね者や先述した異形(!)の者たち、肉体を改造されてしまった者、などなど。
完璧じゃないはみ出し者同士が助け合って理想の世界を目指す、という(今日的な)姿勢がガーディアンズだったのだ。

 

ほのぼのユーモアも交えながらも、アクション場面はきっちりと作られている。
このあたりのバランスも好い。

 

本作がガーディアンズ・シリーズの最終章となるとのこと。
ピーターも宇宙での冒険を終えて、自分があとにしていた故郷へ戻ってくる。
(ガモーラとは結局どうにもならなかった?)
若干の苦情を言うならば、退屈はしなかったとはいえ、2時間半はさすがに長かった。もう少し削って欲しかったな。

 

なお、ブラッドリー・クーパーとビン・ディーゼルは声の出演なので、姿が映ることはありません。念のため。