あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです(苦笑)。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。

「ガルヴェストン」 (2018年)

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2018年 アメリカ 91分
監督:メラニー・ロラン
出演:ベン・フォスター、 エル・ファニング

明日の見えない逃避行。 ★★★

 

裏社会で生きてきたロイ(ベン・フォスター)は、ある日、胸一面の白い影を指摘されてしまう。
死を悟った彼は半ば自暴自棄になるのだが、そんなおりに組織にも裏切られてしまう。
彼を狙った組織の殺し屋を倒した彼は、そこで縛られていた19歳のロッキー(エル・ファニングス)を助ける。
こうして死期の近いロイと、体を売って生活していた孤独なロッキーの逃亡が始まる。

 

監督は映画「オーケストラ!」で印象的だった女優のメラニー・ロラン
いままで知らなかったのだが、すでに監督としての実績があるとのこと。
アンジーといい、女優さんでも監督をやる人が増えているのか。

 

逃亡の旅の途中で、ロッキーの願いでテキサスの彼女の実家に立ち寄る。
そこでロッキーは3歳の幼い妹ティファニーを連れてくる。どうしても一緒に行きたいの。
歳の離れた妹をやさしく面倒を見るロッキー。
エル・ファニングが大変に初々しく健気。薄幸の役を上手くこなしていた。

 

タイトルのガルヴェストンというのは、3人がモーテルで隠れ生活をはじめた地名。
海に近いところで、海を未だ知らないというティファニーを遊ばせるロッキー。
そして一緒に夕食をとりに出かけるロイとロッキー。

束の間の安息の時間が流れる。
二人が終始プラトニックな仲で推移するのが、何だかかえって切ないような雰囲気でもある。

 

しかし、組織の追跡は二人を見逃してはくれなかった。
拉致監禁されてしまう二人に悲劇が訪れる・・・。ベンは、そしてロッキーは・・・。

 

(以下、ネタバレ)

 

まさかそこから20年が経つとは思わなかった。
成長したティファニーがベンを探し当てて会いに来る。
ベンは、彼女に母親のことを語って聞かせる。

 

ロッキーを守って死のうと思ったベンは、生き延びた。
ベンを信じて生き抜こうと思ったロッキーは、死んだ。
二人が互いの感情をひとつにして育てた未来がティファニーだったのだ。
切ない情感が残る映画だった。