あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。1800本余りの映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「マンハッタン無宿」 (1968年)

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1968年 アメリカ 94分
監督:ドン・シーゲル
出演:クリント・イーストウッド

はみ出し保安官もの。 ★★☆

 

マカロニ・ウェスタンという分野で人気者になったイーストウッドが、そこからダーティ刑事ものへ変わっていく移行期の作品。
カウボーイハットを被りウエスタンブーツを履いた型破りデカ、というところがそのあたりを如実にうかがわせる。
ダーティハリー」の3年前の作品で、ドン・シーゲル監督と組んだ最初の作品。

 

物語は、アリゾナの保安官代理のクーガン(クリント・イーストウッド)がニューヨークへ犯人の身柄引取りにやって来る、というもの。
この時代にアリゾナというのがどれぐらいの田舎だったのかは判らないのだが、本当にあんな格好をしていたのだろうか。
とにかく、都会に出てきた田舎者がそのギャップをあまり意に介せずにやりたい放題してしまう、というところがミソ。

 

犯人を受けとってちゃちゃとアリゾナへ帰ろうと思っていたクーガン。
それなのに、都会ではなにやかやと手続きが必要ということで全く話が進まない。

連絡があるまでホテルで待つように。
そんなのんきなことを言っておられるかい。こちとらアリゾナっこだい!

 

てなわけで、業を煮やしたクーガンは勝手に犯人を留置所から出してしまうから、大騒動。
おいおい。
クーガンは犯人の仲間に襲われて、犯人は逃亡してしまう。おいおい。

 

NYの街にはまだ大きな煙突が立っていて、黒煙が出ている。こんな時代だったのだな。
乗り合いヘリコプターには驚いた。超高層ビルの屋上から発着するのだが、ピルにはパンナムの文字があった。
パンナムも飛行機だけではなかったのだな。

 

それにしても、イーストウッドは、どの映画でも苦み走ったいい男であることを武器にして女に手が早い。
どうも、実生活もそうらしい(汗)。
クーガンは精神科の女医(スーザンクラーク)と好い仲になったり、犯人の情婦とも何やかや。
スーザン・クラークの睫毛もすごい。この時代の睫毛はバサバサなのである(笑)。

 

しかしこのク-ガン、NY市警にしてみたら大迷惑な人物そのもの。
勝手にかき回して、結局は始めからやり直しだったじゃないか。
あんなに上手いタイミングで警察が駆けつけるものかという場面が2回あった(苦笑)。

 

映画全体にどこか時代を感じさせるのんびりさがある。
こういう映画を観ると、今がどれほど刺激を求めて突き進んできてしまったか、その結果として神経がぎすぎすしてしまったか、といったことを感じる。
時折り、こうした雰囲気の映画が懐かしくなって観たくなるな。