2018年 フランス 93分
監督:フィリップ・ラショー
出演:フィリップ・ラショー、 エロディ・フォンタン
お馬鹿コメディ。 ★★☆
もちろん原作は北条司の同名コミックス。
フランスでも人気があり、「ニッキー・ラルソン」というタイトルでアニメ化されているそうだ。
そしてこの映画はシティーハンターの大ファンだというフィリップ・ラショーが監督/主演した実写版。
私立探偵の冴羽リョウ(フィリップ・ラショー)は結構凄腕なのだが、無類の女たらし。
相棒のカオリ(エロディ・フォンタン)とは丁々発止のやりとりをする仲。
そんな二人に奇妙な依頼が舞い込む。
冒頭から、”もっこり”だの、なんだのとのシモネタ満載で始まる。
リョウが宿敵とやり合う手術室では、全裸で手術台の上にいる中年男の股間に乗った拳銃の奪い合いをしたりする。
漫画ネタなら面白く読んでいたような場面だが、実写でもやってしまうんだねえ(汗)。
さて、リョウとカオリに来た依頼とは、何者かに奪われた“キューピッドの香水”の奪還。
その香水の匂いはとてつもなく強力な惚れ薬の効能を持っていた。
相手のその香りを一度かいでしまうと、48時間以内に解毒しなければ一生その相手に惚れたままになってしまう。
どれぐらい強力かというと、匂いをかいだリョウが、こともあろうに小太りおじさんに惚れてしまうぐらい(笑)。
和製コミックをフランス人が演じてどうなのかと思ったが、これは意外に違和感がなかった。
映画自体がどれぐらいお馬鹿かというと・・・。
追っていた車が追突されて、その勢いで窓から飛び出した敵の男はスーパーマンよろしくリョウたちの車の窓の外を飛んでいく。
そんな馬鹿な。
重要な証人が心肺停止になってしまったので、いそいで二人がかりで心マッサージと人工呼吸を施している。
カメラが引いていくと、その死体は首と胴体が離れていた。
あんたたち、何やっているんだい。
フランス人はこういったギャグを喜ぶのだろうね。
正直なところ、少し薄ら寒い感じもする(汗)。
そういえば、「シティーハンター」はかってジャッキー・チェンと後藤久美子主演で映画化されたことがあった。
あちらは観ていないのだが、どうだったのだろう?
観ていて腹が立つわけではないが、取り立てて観るべきところがあるとも言い難い映画。
ま、時間つぶしぐらいのところかな・・・。