2018年 中国 110分
監督:フェイ・シン
出演:ツァイ・ハン、 グゥ・シュアン
荒唐無稽の冒険譚。
これでもかというほどに襲ってくる派手な怪獣たち。
間一髪でそれらを倒し、危機を切り開いていく主人公たち。
さあ、このめまぐるしさ、大仰さ、(馬鹿馬鹿しさ)についていけるか?
千年前にかけられた悪の女王の呪いを解くために、主人公たちが天空の城へ秘宝を取りに行く、というのがあらすじ。
ま、物語は映像を見せるための道具にすぎない。
物語には期待してはいけない類いの映画(苦笑)。
冒険にでかける主人公たちの武器は剣に弓矢にスリングショット。
あれ、これって現代劇ではなかったのか・・・?
それとも、敵怪獣の雰囲気に合わせた?
序盤が終わって、冒険の旅が始まってからの映像はすごい。
深い渓谷にかかる石の橋。崩れかけそうな段々が途切れ途切れにつけられた断崖絶壁。
蝶が群れ飛ぶ桃源郷もあらわれる。
映像的には「ホビット」シリーズ、それに古くは「インディ・ジョーンズ」シリーズ、そんなものを想い起こさせる。
そして襲ってくる敵怪獣の数々。
まあ、出てくるわ、出てくるわ。
池の中には人喰い魚がうようよといるし、森には大トカゲ。
大ザリガニもいるし、大蜘蛛も次から次へと襲ってくるぞ。
こんなのから、どうやって逃げたらいいんだ?
惹き文句は「酸欠ウルトラ・アクション・ムーヴィー」。
う~む、確かに頑張っている。
しかし、襲って来る怪獣たちは姿は違えど、主人公たちとのやりとりは同じ様なことの繰り返し。
こんなことを言っては顰蹙ものだが、少し飽きてくる(汗)。
やっとたどりついた天空の城で待ち構えていた究極のラスボスは大蛇。
ここでも大苦戦の主人公たち。
おや、そんな伏線回収でラスボスをやっつけるのか。なるほどね。
ヒロイン役のグゥ・シュンアンは、これぞアジアン・クール・ビューティという感じ。
難しいことはいわずに、(ツッコミも余りしないで)、気楽に愉しみましょう。