あきりんの映画生活

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「マニカルニカ」 (2019年)

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2019年 インド 148分
監督:ラーダ・クリシュナ・ジャガルラームディ
出演:カンガナー・ラーナーウト

インドの史実もの。 ★★★

 

先日観た「パドマーワト」と同じように、インドの歴史上に実在した女性を描いた映画。
方法は異なるが、どちらの女性も強い意志で暴虐な相手に抗していた。
苛酷な運命と闘った強い女性である。

 

時代は1800年代。
インドの植民地支配を目論んだイギリスは、東インド会社を設立して圧政を敷こうとしていた。
大軍勢も駐留させ、力に物を言わせようとしている。

 

そんな時代に生まれたマニカルニカ(カンガナー・ラーナーウト)は、幼い時から男子同様に剣や弓、乗馬を習って成長した。
その勇猛ぶりを見初められ、彼女はジャーンシー王国の王妃となり、ラクシュミーという名を与えられる。

 

国王が病死し、幼い養子を迎えたラクシュミーは王妃として国をイギリスの侵略から守ろうとする。
このあたり、権威を嵩にきたイギリスの横暴ぶりがこれでもかと描かれる。
ま、こういう内容の映画だから仕方ない。

 

圧倒的な武力のイギリス軍には太刀打ちできずに、ラクシュミーは城を追われてしまう。
このときのイギリス軍の大将が嫌な奴。
彼への屈辱的な服従を拒否して、彼女は王宮を退去したのだ。
覚えてらっしゃい、私はいつかこの城に戻ってくるわ。その時は倍返しよっ!(とは、まさか言わなかったのだが 笑)

 

さあ、忠実な部下たちと野に下ったラクシュミーの反乱戦がここから始まるぞ。
1857年、史実にもあるインド大反乱が勃発する。
一時は城を奪還したラグシュミーたち。
しかし新たな司令官ロ-ズ卿が押し寄せてくる。

 

そして、こういうヒロインが大活躍する映画では、陰湿老獪な悪役も必要。
東インド会社と結託して国を乗っ取ろうとする王様の弟サダーシヴがその人物。
憎たらしい奴なんだよなあ。
ラクシュミーたちが立てこもる城の弱点箇所をイギリス軍に教えたりして。

 

この後もイギリス軍との攻防がつづく。
落城して隣国に逃げのびたラクシュミーはそこで新たな王国を建設して、さらにイギリスに対抗する。
さすが、インドのジャンヌ・ダルクと讃えられただけのことはある。

 

最後の戦いの時が来る。
敗戦を悟ったラクシュミーは自ら炎に身を包む。
こうしてインド大反乱は鎮圧されてしまったのだ。
イギリス軍司令官のローズ卿は、後に執筆した自叙伝でラクシュミーの武勇を讃えたとのこと。

 

インド映画は人海戦術はお手の物なのだろう。戦闘場面は迫力のあるものだった。
ヒロインも美しく、格好いい。
しかし、史実だから仕方がないことではあるのだが、見終わったあとの爽快感には乏しい。

 

悲劇のヒロインを応援して、悼む映画でした。