あきりんの映画生活

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「カイジ ファイナルゲーム」 (2019年)

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2019年 日本 128分
監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也、 福士蒼汰、 吉田鋼太郎

ギャンブル・シリーズものの第3作。 ★★

 

映画「カイジ」の第1作はとても面白かった。
賭けをするゲームのルールが秀逸で、あまりに面白いものだから、原作のコミックもほぼ全部読んでしまった。
映画の第2作も観た。・・・あれ?第1作ほど面白くなかったなあ。
この第3作はどうなんだ? 不安も感じつつ、鑑賞。

 

さて今回は。
東京オリンピックが終了した日本は不況の嵐、インフレの嵐。
缶ビールが1000円もするご時世となっていて、伊藤カイジ藤原竜也)は搾取のきつい派遣の仕事で底辺生活をしていた。
そんなカイジが参加したのが、一攫千金のゲーム”バベルの塔”。

 

今回は小さいものも入れて4つのゲームが登場する。
始めのバベルの塔は、高い棒の先に貼られたカードを奪い合うという単純なゲーム。
工夫も何もない。まあ、しかしこれは導入部だからね。

 

それがきっかけでカイジは大勝負の「最後の審判」に挑むことになる。
これまでと違うところは、カイジが雇われギャンブラーとなるところ。
身銭を切って勝負するのではなく、他人の大資産を背負っての賭け勝負。
しかも、日本を動かしている黒幕の陰謀に対抗するという、いってみればカイジらしからぬ設定。

 

声を張り上げて見得を切る藤原カイジは、いつも通りに愉しませてくれる。
他の俳優が演じたら白けてしまうような場面でも、藤原竜也が演っていれば、それは格好いい場面となる。

 

しかし、この映画が根本的にいけなかったのは、賭け勝負のゲームがつまらなかったこと。
あらゆる資産を金塊に替えて、その重さで勝負をつけるというものなのだが、ん~、これじゃあ頭脳勝負というよりも、単なる策略のかけ合いじゃないの。

 

他に命を賭けた「ドリームジャンプ」というゲームは、まあ、第1作の高層ビルの鉄板渡り程度の面白さだったかな。
最後に「ゴールドジャンケン」というカード・バトルがおこなわれるのだが、これが一番面白かった。
やはりこういった頭脳勝負が観たいのよ、私は(汗)。

 

敵役の吉田鋼太郎も悪くはなかったのだが、やはり敵といえば、大和田常務、じゃなくて利根川でしょ。
利根川がでてないと、どうもカイジに雰囲気が充分ではないような・・・。
そして、相棒になる女の子は、鬱陶しいだけでまったく不要だったのではないかい?(汗)

 

ということで、ファイナルゲームということだったが、第1作に比べるとかなりつまらなくなっていた。残念。

 

しかし、私は藤原くんのファンである。
先にも書いたが、相変わらずの舞台口調で大げさな藤原くんだったが、藤原くんはそこが好いのよ。
さあ、心おきなく(やけくそで)キンキンに冷えたビールを飲んでくれ。