あきりんの映画生活

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「キリング・ミー・ソフトリー」 (2001年)

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2001年 アメリカ 101分
監督:チェン・カイコー
出演:ヘザー・グレアム、 ジョゼフ・ファインズ、 ナターシャ・マケルホーン

エロティック・サスペンス。 ★★☆

 

チェン・カイコー監督、どうしちゃったの? こんな映画、撮っちゃって・・・。
と、思わず口走ってしまうような映画。

 

キャリア・ウーマンのアリス(ヘザー・グレアム)は、同棲中の婚約者と幸せな毎日を送っていた。
しかし、ある朝アリスは出勤途中の交差点で視線が交差した見知らぬ男に何かを感じてしまう。
抑えきれない身体の欲求にアリスは、会社を飛び出して男のあとを追う。

 

相手のこともよく知らないままに、本能に突き動かされるようにセックスをおこなうアリスと男。
実は男アダム(ジョゼフ・ファインズ)は有名な登山家だった。
そしてアダムとのSMまがいの愛欲に溺れたアリスは、婚約者に別れを告げて彼の家に転がり込む。

 

いくらなんでもここまでは必要ないんじゃないかい?と思えるほどの、ヘザー・グラハムのきれいな裸体、それに激しいセックス・シーン。
いやいや、決して嫌いなわけじゃないのですが・・・。

 

ついに二人は電撃的に結婚もしてしまう。
アダムのきれいな姉も二人を応援してくれる。
しかしそのうちに、アリスに無言電話がかかってきたり、アダムはかっての恋人を殺しているという匿名の手紙が来たりするようになる。
彼は何かを隠している? 彼が決して見せてくれないあの戸棚には何が入っているの?

 

後半になり、次第にサスペンス部分が強くなってくる。
アダムが全裸の私を撮ったこの場所で、全裸で写真に写っているこの女性は誰? 
この写真に写っているのは殺された女性では・・・?
すると、今度は私が・・・?

 

果たしてアダムは殺人狂だったのか、それとも・・・。
クライマックスはサイコパス的な犯人の恐怖が全開となる。
歪んだ愛情がいき過ぎると、怖ろしいよお。

 

過剰なサービス部分を抑制してサスペンス部分にもっと重心を置いていたら、この映画はどうなっていただろう?
傑作ミステリーになっていた? それとも、サービス部分がなかったら見向きもされなかった?

 

それにしても、(真面目なはずの)チェン・カイコー監督がこんな映画を撮っていたなんて・・・。