あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「ビッグ」 (1988年)

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1988年 アメリカ 102分
監督:ベニー・マーシャル
出演:トム・ハンクス、 エリザベス・パーキンス

ほのぼのファンタジー。 ★★★

 

13歳のジョッシュは親友ビリーと脳天気な毎日を送っていた。
あるカーニヴァルの夜、身長制限に引っかかってジェットコースターに乗れなかったジョッシュ。
彼は広場の片隅にあった望みをかなえてくれるという魔王のボックスで遊び半分にコインを入れ、願いを言う。
大きくなりたい!
翌朝、ジョッシュは大きくなっていた、ちゃんと大人の身体になっていた。

 

心はそのままで身体だけが大きくなる、逆に若返る、という設定の映画はときおりみる。
そうした場合、見かけの年齢とはくいちがう主人公の行動が映画のキモとなる。
本作のジョッシュは子供の心を失っていない大人として、生活していく。
仕事、そして恋・・・。

 

トム・ハンクスが32歳の時の作品。
しかし、トム・ハンクスのお茶目な演技が素晴らしいせいか、大人のジュッシュが時に子供のように見える。
コメディ演技が主だった頃のトム・ハンクスだが、この頃から上手かったんだねえ。

 

さて。
大人びた親友ビリーの協力で、ジョッシュはおもちゃメーカーに就職できてしまう。
始めはデータ入力のような仕事をしていたのだが、子供の遊び心満点な自由な発想が新しいおもちゃの開発に活かされる。
そしてその才能は社長に認められ、あれよあれよと会社の重役になってしまう。
すごい。

 

キャリア・ウーマンのスーザン(エリザベス・パーキンス)は、そんなジョッシュに普通の大人にはない純粋さを感じて恋に落ちる。
いいのかな、どうなっても知らんぞ。
美しい成熟した大人の女性に迫られれば、いくら子供とはいっても、そこは男。
でも、いいのかな、どうなっても知らんぞ。

 

大人の生活にやりがいも感じていたジョッシュだったが、しかし、友だちの姿を見れば懐かしい。
自分が行方不明になって嘆き悲しんでいる家族を見れば心が痛む。
やっぱり、元の自分に還ろう。
でも、願いを叶えてくれたあの魔神のボックスはどこに行けばあるんだ?

 

(以下、結末のネタバレ)

 

無事に13歳の姿に戻り、家族の元に戻っていくジョッシュ。
その姿を車の中から見送るスーザン。彼女も好い人だったね。
それにしても、自分が好きになった相手が実は13歳だと知って、彼女はどんな気持ちになったのだろう。

10年が経てば、ジョッシュは23歳、スーザンは30歳代後半ぐらい。
そんな二人が再会したらどうなる? 
そんなドラマも観てみたいと思ったが、映画は元の姿に戻ったジョッシュが親友ビリーと仲良く遊んでいる場面で終わっていた。

 

ほのぼのとしたファンタジーものでした。
気持ちの好い映画でした。