あきりんの映画生活

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「フリー・ガイ」 (2021年)

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2021年 アメリカ 115分
監督:ショーン・レビ
出演:ライアン・レイノルズ、 ジョディ・カマー

ゲーム内の世界で。 ★★

 

始めにお断り: この映画の私の評価は低いのだが、決して映画の出来が悪かったということではない。
単にゲーム内世界をリアル世界と重ね合わせるという設定に、私がのれなかったせいである。
この映画が好きだった方、ごめんなさい。

 

主人公は銀行の窓口係のガイ(ライアン・レイノルズ)。
彼はなぜか強盗に襲われる毎日を繰り返していた。友達の警備員も同じようなことを繰り返している。
そんなガイが、颯爽と通りすぎるモロトフ・ガール(ジョディ・カマー)を見染める。
友達の警備員がガイに忠告する、止めとけ、彼女は眼鏡をかけている、お前とは済む世界が違う存在だ。

 

実はガイはフリー・シティというオンライン参加型アクションゲームの背景キャラ(モブキャラというらしい)だったのだ。
ゲームの世界のフリー・シティでは、ゲーマーは自分のアバターを操って好きなことができる。そのアバターは眼鏡をかけており、いわばその町の主人公たち。

そしてその町には背景キャラ(モブキャラ)もいる。銀行員だったり、コーヒーショップの店員だったり、警備員だったり。
眼鏡をかけていない彼らはゲームの中で与えられた役割を繰り返すだけの存在なのだ。
眼鏡をかけたゲーマーのアバターの活躍を彩る存在でしかないのだ。

 

ゲーム内世界を実写して映画に取り入れたものとしては「レディ・プレーヤー1」などがあった。
しかしその映画では活躍するのは現実世界からやって来たゲーマーたちだった。
この映画「フリー・ガイ」の独創点は、ガイのようなモブキャラに人格を与えたところ。
モブキャラが自分の考えでゲーム内世界で活躍しはじめるところ。

 

ある日、ガイはいつものように襲ってきた銀行強盗に刃向かい、倒してしまう。おいおい。
そして強盗がかけていた眼鏡を奪い自分でかけてみる。すると・・・。
そこにはモブキャラには見えない世界が広がっており、モロトフ・ガールを助けてのガイの活躍が始まる。

 

何しろゲーム内世界だから、何でもあり。
巨大遊園地で暴れまくっている感じ、豪華なおもちゃ箱をひっくり返して大騒ぎしている感じ。
そして現実世界ではこのゲーム「フリー・シティ」で大もうけをしている悪社長がおり、彼にプログラムを横取りされたミリー(ジョディ・カマー2役:現実世界ではモロトフ・ガールを操作している)がいる。

 

クライマックスは、ガイの活躍を阻止しようとする悪社長配下のアバターとの一騎打ち。。
超強い敵の拳を受け止めるためにガイが取り出したのは、なんと大きく星のマークが描かれた丸い楯。
そう、あのキャプテン・アメリカの縦である。うわぉっ。
(おまけにクリス・パインまでカメオ出演していた。これにもびっくり。)
そしてガイがふるった右パンチの腕はぶっとい緑色の腕。そう、超人ハルクの腕である。
おまけに手にした剣は、なんとライトセーバーではないか。
ちゃんとスター・ウォーズの曲まで流れる。嬉しいねえ。
決めはゴーストバスターズだった。
そうか、ディズニーだからこそできたサービスだったのだな。

 

ということで、どんな人でもその気になれば物語の主人公になれる、という人生応援のような側面も持っている映画だった。
画面もきれいで好くできていた。

そんな好い映画だったのだが、どうしてもゲーム内世界の物語というところに私は入り込めなかった。
この映画が好きだった方、低評価の感想でごめんなさい。