あきりんの映画生活

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「ハード・ウェイ」 (1991年) 刑事もの(?)バディムービー

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1991年 アメリカ 111分
監督:ジョン・バダム
出演:マイケル・J・フォックス、 ジェームズ・ウッズ

コメディタッチのバディムービー。 ★★☆

 

この映画の主人公の映画俳優ニック・ラングは演技の新境地を開こうとていた。
まるで、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で大人気となったマイケル・J・フォックスが、そのイメージからの脱却を図ったかのようなもの。

 

コミカルなエンタメ映画で大スターとなったニックは、シリアスな刑事もの映画に挑戦したいと考える。
そこで上層部とのコネを使って、ニューヨーク市警のモス刑事(ジェーッム・ウッズ)に密着して刑事の役作りに活かそうとする。
こうして、ガチガチの刑事バカと刑事のふりをする役者バカのコンビができあがる。
90年代の典型的なバディムービーものとなっている。

 

モス刑事に密着したニックは、「何もするな」と言われても付いてくるし、プライベートにまで入りこんでくる。
我が儘勝手で、悪きはない無邪気な奴。
ある意味、ウザイ奴なのだが、演じているのがマイケル・j・フォックスなので、その独得の愛嬌の良さで何となく受け入れてしまう。

 

一方のモスは、予告連続殺人犯を追っており、しょっちゅうカリカリしている。
こんなお遊び半分の映画俳優なんかに付き合っていられるかよ。
おまけに恋人なりかけのスーザンとの仲が思うように進展せずにイライラ。

 

水と油の様な二人のやりとりが面白い。
女性扱いが下手なロスが、お邪魔虫だったニックのアドバイスをもらったり。
デートの予習をしなくちゃ、と(役者の)ニックがスーザンになりきって告白の練習をする場面もある。楽しいね。

 

ロス刑事役のジェームズ・ウッズはこの映画の役作りのために、本物の警察官に密着したとのこと。
まさに、ニックと同じ事をしたのだな。
バツイチのスーザンには娘がいるのだが、その役が当時11才のクリスティーナ・リッチだった。へえ。

 

クライマックスは、スーザンを拉致した連続殺人鬼とのビル屋上での戦い。
高所恐怖症の私などは、もし3Dで観ていたら確実に尿失禁してしまうであろうようなハラハラドキドキ。
犯人を無事に捕まえ、ニックの新作映画も完成する。
好かった、好かった。

 

監督が仕事人ジョン・バダムなので、B級作品ながら退屈はさせない。
時間があれば休日の昼下がりにどうぞ、といったところか。