あきりんの映画生活

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「コンフィデンスマンJP 英雄編」 (2021年) 騙し騙され第3弾

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2021年 日本 127分
監督:田中亮
出演:長澤まさみ、 東出昌大、 小日向文世

シリーズ第3弾。 ★★★

 

たわいなく楽しいコンフィデンスマンJPシリーズの第3弾。
残念なことに、常連だった三浦春馬竹内結子はいなくなってしまったのだが、さあ、今回も楽しませて欲しいよ。

 

ダー子(長澤まさみ)たちが師と仰ぎ、英雄と言われていた詐欺師が死んだ。
そこでダー子、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)はその後継者の称号をかけて勝負をすることに。
ターゲットは、マルタ島の元マフィアが所有する古代ギリシャ彫刻“踊るビーナス”。
しかし、その彫刻を狙う者は他にもいて・・・。

 

ということで舞台は地中海を背景にした世界遺産の都市ヴァレッタ
(これは、コロナ禍の映画作成ということでCGだったとのこと。へぇ~、上手く作るものだ)
しかし、3人の前には日本の警察やインターポールまでもあらわれて、もうてんやわんや。
さあ、誰が騙している? 誰が騙されている?

 

3作品目ともなると、さすがに観る方もどこからがダー子の仕組んだ罠なんだ?と疑いながら観てしまう。
そう、眼目は、ダー子が騙そうとした真のターゲットは誰なのか?ということなんだよね。
そのために何を仕込んでいて、何が騙しなのか、とうことなんだよね。
でも今回も見事にしてやられた。
そう、こうして観ている者も気持ちよく騙されるのがこの映画を楽しむ一番の極意。

 

物語は、ダー子目線、ボクちゃん目線、そしてリチャード目線で同じ場面が映される。
登場人物の視点によって映っている事柄の意味が変わっていき、ああ、そういうことだったのか、と判っていく。
これまでのいくつかの映画でも使われている手法だが、これは物語を面白く見せていて成功していた。
(ちなみに、この手法を巧みに使っていた最近の映画といえば、2019年のフランス映画「悪なき殺人」。これは大変にお勧め作!)

 

面白いと言えば、敵であったはずの赤星(江口洋介)が次第に仲間風になってきている。
やくざの親分といってもどこか憎めないキャラクターだものね。
東南アジアだろうがマルタ島だろうが、必ず着いてくる。もう常連(笑)。
そして今回登場してきた刑事役の松重豊も好い味を出していた。

 

さあ、次回作はどうなるのでしょ?
お約束映像があることはみんな知っているので、誰もエンドロール中に席を立たなかったなあ。