1995年 アメリカ 99分
監督:アリソン・アンダース他
出演:ティム・ロス、 マドンナ、 ジェニファー・ビールス、 サルマ・ハエック
アントニオ・バンデラス、 クエンティン・タランティーノ、 ブルース・ウィルス
オムニバス・コメディ。 ★★★
4人の監督がひとつのホテルを舞台にして描いた4話のオムニバス・コメディ。
狂言回しは新人ベルボーイのテッド(ティム・ロズ)。
大晦日の夜に、彼が4部屋の奇妙な泊まり客たちに振り回されていく。
第1話「お客様は魔女」 監督:アリソン・アンダース
集まってきた魔女たち(マドンナなど)が、呪いをかけられた偉大なる魔女を復活させようとする。
魔女たちは儀式に必要な母乳、処女の血、5人の男の太ももの汗、1年分の涙をそれぞれ捧げる。
しかし、男の精液を捧げるはずだった魔女の一人は、「我慢できずに飲んじゃった!」(汗)
そこであらわれたベルボーイのテッドから何とかしてお目当てのものを手に入れようとする・・・。
と、こういう感じなのだよ、この映画は。
何しろ集まった4人は、アメリカ・インディペンデント映画界の鬼才たちという触れ込みなのだから。
第2話「間違えられた男」 監督:アレクサンダー・ロックウェル
間男と間違われたテッドは怒り狂った夫に銃を突きつけられる。
椅子には縛りつけられて猿ぐつわまで嵌められた奥さん(ジェニファー・ビールス)の姿が。
しかし突然、その夫は心臓の発作を起こして倒れてしまったりする。
さあ、大変、どうするテッド?
第3話「かわいい無法者」 監督:ロバート・ロドリゲス
泊まり客の夫妻(夫がアントニオ・バンデラス)の外出の間の子守を頼まれたテッド。
しかし9歳と6歳の姉弟がとんでもない悪ガキ。
テレビでアダルト番組を観たり、シャンパンを飲んで酔っ払ってしまったり。
おまけにベッドのマットレスの下からは腐乱死体まで出てくる(!)
4話の中ではこれが一番ぶっ飛んでいて、はちゃめちゃ。
一番面白かった。さすがにロドリゲス監督。
最後には火災まで起きている部屋に戻ってきたバンデラスが一言、「いい子にしてたか?」
第4話「ハリウッドから来た男」 監督クエンティン・タランティーノ
呼ばれたテッドがペントハウスに行ってみると、そこでは俳優(クエンティン・タランティーノ)とその取り巻きの男が賭をしていた。
ライターで10回連続で着火できたら車がもらえる、しかし失敗すればその時点で小指が切断される。
テッドは失敗したときに斧で小指を切断する役を頼まれる。
果たしてこの賭はどうなる?
どれも馬鹿馬鹿しいと言ってしまえばそこで終わってしまうものばかり。
しかし、この意味のない馬鹿騒ぎのような雰囲気にはまると・・・。
結構面白く観ることができますよ。