2020年 香港 121分
監督:ハーマン・ヤウ
出演:アンディ・ラウ、 ニー・ニー
爆弾テロとの戦い。 ★★☆
警察の爆弾処理班のベテランのフォン(アンディ・ラウ)は、巻き込まれた爆発で片足を失ってしまう。
義足をつけ仕事復帰を目指したフォンだったが、デスクワークに追いやられてしまう。
くそっ、俺から爆弾処理を奪ったら何が残るんだ。
仕事が生きがいだったフォンは自暴自棄になり、辞職すると姿をくらませてしまう。
アンディ・ラウが爆弾処理のプロフェッショナルとして活躍するアクションもの。
アラ還になっているアンディだが、相変わらず格好いいねえ。
アクションもキレキレでこなしている。たいしたものだ。
さて。フォンがふたたびあらわれたのは、なんと、テロ組織の復生会がおこなったホテル爆破の現場だった。
フォンが犯行組織の一員となっていた?
しかし、重体となったフォンは一命を取り留めたものの、爆発の影響で記憶喪失症になっていた。
俺は誰なんだ?
観ている者は、本当にアンディが悪の道に入ってしまっていたのか?と、少し混乱しながら観ている。
フォン自身にも自分が悪人だったのかどうかが判らないのだ。
そこに、フォンのかっての恋人だったポン(ニー・ニー)が絡んでくる。
対テロ捜査班の彼女は復生会の捜査を進めていたのだ。
記憶喪失が絡むので、観ている者もこれはどこまでが真実で、どこからが捏造されたことなのだろうと、いささか戸惑い気味になる。
実際の映像を見せておいて、あとからあの映像はこういうことだったのだよとの種明かしが入る。
観ている者は、ああ、そうだったのか、本当はそういうことだったのか、と思うわけだ。
少しだけネタばらしをすると・・・。
実は、フォンはポンに頼まれて潜入捜査員として復生会に加わっていたようなのだ。
でもそれは、ポンがそう言っているだけ。
本当は・・・?
本作は爆破ものシリーズの第2作だったよう。
しかし前作との直接的なつながりはないので、まったく問題なく単体で楽しめました。
物語も少しひねってあるので、爆破場面だけではない楽しみ方もできます。
(ちょっとツッコみ)
私はあなたの恋人だったのよと語るポンの回想シーン、ポンを見初めたフォンは彼女に近づくための一計を謀る。
しかしあんなことをされたら、かえって嫌われちゃうのじゃないの?
ま、相手がアンディだったら何をしても上手く行くのか・・・。