あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「マローダーズ/襲撃者」 (2016年) あざやかな銀行強盗には裏があった

2016年 アメリカ 107分 
監督:スティーブン・C・ミラー
出演:クリストファー・メローニ、 ブルース・ウィリス

銀行強盗団を追うFBI。 ★★

 

不気味などくろの面を被った男たちが白昼堂々と銀行を襲撃する。
彼らは機械音声で人質に指示を出して、あざやかな手口で大金を強奪していく。その際に支店長を殺害していた。
さあ、奴らを捕まえろと、FBIと所轄警察官が活動を開始する。

 

という具合に、よくある設定でのサスペンス・アクションもの。
しかし、ひねってあるのは、現場に残された犯人の指紋がすでに死亡していた元軍人のものだったこと。
おまけに、似た手口で襲われた他の系列銀行の強盗現場からも、その同じ指紋が検出される。
これはどういうことだ?

 

この映画の最大の欠点は、いろいろと詰め込みすぎたこと。
しかも物語が進むにつれて新たな事実が明かされたりして、それらが複雑に(雑に? 笑)絡みあって、観る者を混乱させている。
謎の見せ方が下手。

 

まあ、登場人物も一応はきちんと描こうとしている。
FBI捜査官はギャングに妻を陵辱されて殺された過去に縛られている。
所轄警察官は末期癌の妻をかかえてお金に困っている。
そして強盗に襲われる銀行の系列は決まっていて、その銀行の(悪)頭取にブルース・ウィリス
彼もなにか暴かれては困る過去を抱えているようだぞ。

 

なぜ、ブルース・ウィリスの銀行だけが狙われる?
なぜ、強盗団は人を殺すときと命を助けてやろうとするときがある?
死んだとされている元軍人は、どんな軍事行動に参加していた?
あれ、ブルース・ウィリスはその軍人の上官だったのではないのか?

 

ブルース・ウィリスが出ているので観たようなものだったが、その彼も脇役止まりの出演だった。
認知症になって引退した彼だったが、その前の5~6年の映画は、いわば”名義貸し”みたいなものが多かったな。残念)

 

最後まで観ると、そういうことなのかな?と思える程度にはなるのだが、途中では観客は置いてけぼりにされているよう。
ということで、途中でだれる。

 

休日の午後になにか時間つぶしはないかな、というとき以外にはお勧めしません。