あきりんの映画生活

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「デンジャラス・プレイス」 (2022年) 有終の美を飾れて好かった・・・ 

2022年 アメリカ 96分  
監督:マイク・バーンズ
出演:ブルース・ウィリス、 アシュリー・グリーン

サスペンス+アクション。 ★★☆

 

娘クロエ(アーシュリー・グリーン)の癌が発覚した矢先に、フランク(ブルース・ウィリス)は自分の飲酒運転で奥さんを死なせてしまう。
おいおい、警察署長だというのに飲酒運転で人身事故?
傷心のうちに警察署長を辞めたフランクは、警備員の仕事をしながら森の中の家で独り暮らしをしていた。

 

ブルース・ウィリスが(珍しく)名義貸しではなくて、実際に主人公を演じている。
一時のような彼のアクションは見ることができないが、しっかりと頑張っていた。
永年彼を見続けてきたものとしては、嬉しいなあ。

 

さて物語は。
夜更けてひとりで店の警備をしていたフランクは、麻薬売人の殺害現場を目撃してしまう。
元警察官の彼だから、その犯人ヴァージルを見事に捕らえる。
しかし、その現場から逃走した息子のジェイクは、父を捕らえたフランクに逆恨み。
くそっ、あの野郎に仕返しをしてやるぞ。
彼はフランクをつけ狙い森の中の自宅を突き止めたりする。やばい奴だな。

 

しかし、この映画の珍妙なところは、このジェイクがどこか間抜けなところ。
どこか緊張感が乏しい敵役なのだ。
まさか、これコメディではないよなあ。

 

フランクの留守にやって来たジェイクは、女友達と一緒に遊びに来ていたクロエを捕らえる。
よし、これでフランクをおびき寄せてやるぞ。
そして、たまたま遊びにやってきた後任の警察署長を撃ってしまう。
あちゃ、関係ない人を殺しちゃったよ、どうしよう?

 

ジェイクはその死体(ジェイクは署長が死んでいるかどうかを確認もしなかったのだが)を森の中に捨てに行く。
そして戻ってきた際に、ジェイクは覆面をするのを忘れている。
しまった、お前たちに顔を見られてしまった・・・。
クロエたちに素顔を見せてしまって、お前、アホやなあ。

 

ここから森の中でのフランクとジェイクの争いが始まる。
ジェイクはフランクを撃ち倒したのだが、またまた死んだことを確認していない。
案の定、フランクはムックと起き上がるぞ。

 

逃げ出したクロエを家に連れ戻したジェイクは、クロエの反撃に遭う。
催涙スプレーをかけられ、ナイフで足を刺され、熱湯の入ったヤカンを顔に押し付けられ・・・。
おいおい、これじゃまるでホーム・アローンじゃあないか(笑)。
お前、逆恨みの恐ろしい悪人だろ。その割に間抜けだな。これ、コメディ映画だったけ?

 

争いは二転三転。
甦ったフランクはいざというときのために森の中に隠していた銃で反撃するのだが、こちらもその銃が古すぎて弾が出ない。
またまた形勢逆転。と今度はそこに死んだはずだった警察署長がやってくる。

 

撃たれてもゾンビのようにしつこくなおも襲ってくるジェイク。
しかし、こちらサイドのフランクや警察署長も撃たれてもなかなか死なないから、おあいこか。

 

(最後のネタバレ)

 

クロエは治療が功を奏したようで、癌を克服できた様子。よかったね。
しかし、ジェイクと相打ちになったフランクがまさか本当に死んでしまうとは・・・。
実は命を取り留めて、ひょっこっと映画の最後に顔を出すのではないかと思っていたのに。

 

ジェイクと相打ちになって倒れたフランクが呟く、「華々しく有終の美を飾れたなあ」・・・。
まるでブルース・ウィリス自身の言葉のよう。
長い間、私たちを楽しませてくれてありがとうございました。ご苦労様でした。