あきりんの映画生活

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「ディープ・インパクト」 (1998年)

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1998年 アメリカ 121分
監督:ミミ・レダ
出演:ロバート・デュバル、 ティオ・レオーニ、 イライジャ・ウッド、 モーガン・フリーマン

地球最後の日? ★★☆

時間つぶしに、というと聞こえが悪いが、そんな感じでたしか2回目の鑑賞。
観始めてしまえば、それなりに面白い。

天体観測をしていた高校生(イライジャ・ウッド)が未知の彗星を発見する。
なんと、その彗星は1年後に地球に衝突するという計算結果が出た。
このままでは地球は滅びる。さあ、どうする?

この映画と同じような設定でヒットしたのがブルース・ウィリスの「アルマゲドン」。
たしか公開日時も近かったように記憶している。
アルマゲドン」があくまでも衝突する彗星との取り組みを、主人公の英雄的な行為を中心に描いたのに比べて、こちらの「ディープ・インパクト」は、地球が滅亡するかもしれない日々の人のドラマを描いている。

もちろん、こちらでも彗星で核爆発を起こして軌道を変えようとするミッションがおこなわれる。
その任務のリーダーがロバート・デュバル。渋い。
そのミッションは失敗し、彗星は大小の二つに割れただけ。
その二つは相変わらず地球めがけて飛んでくる。さあ、どうなる?

物語の要になるニュース・キャスターのヒロインがいるのだが、彼女のことを、今回も最後までシャローン・ストーンだとばかり思っていた(笑)。
ティオ・レオーニって知らないのだが、他の映画にも出ている? とにかく失礼しました。

この映画の眼目は、彗星衝突が避けられそうになくなった時に、選ばれた人と動物だけを巨大な地下シェルターに避難させようという計画。
いわば、現代版ノアの方舟
誰が生き残って、誰が死んでいかなければならないのか。運命の選択がおこなわれる。

避難できる権利を得ながらも家族と一緒に死ぬことを選択する者。
これはティオ・レオーニ。
長く不仲だった父親と一緒に浜辺で海をながめ、やがて押し寄せてきた津波に呑み込まれていく。
これはなかなかに感動的な場面だった。

妙なエリート意識から自分の恋人も避難者の中に加えようとしてしまう者。
これは、はじめに彗星を発見したことから英雄扱いとなったイライジャ・ウッド
ちょっと自分勝手だよなあ。
それでいて恋人が自分の家族と残る選択をしたら、自分も避難するのを止めてしまうのだから。おいおい。

この映画では、割れた彗星の内の小さい方が地球に激突してしまう。
巨大な津波が地球を襲い、陸地を呑み込んでいく。
そして割れた彗星の大きな方が激突すれば、それどころではない壊滅的な事態が起きるのだが・・・。

映画の出来からいえば、単純に英雄の活躍を描いた「アルマゲドン」よりはよかったのではないだろうか。

そういえば、ラース・フォン・トリアー監督の「メランコリア」でも他の星が地球に衝突することを描いていた。
もちろん彼の映画のことですから、パニックになるのは人の心の中だけでしたが。