2022年 アメリカ 104分
監督:タリク・サレ
出演:クリス・パイン、 ベン・フォスター
どこかで観たようなアクション映画。 ★★
膝の怪我治療で使ったステロイドなどの薬剤が規律違反だとして、海兵隊から除隊となったジェームス(クリス・パイン)。
家族を養うためには、これまで嫌っていた民間軍事会社に就職するしかないなあ。
そこでかつての仲間マイク(ベン・フォスター)とともに危険な任務につく。
といった王道な設定のアクション映画。
当然、テロ組織から危険な生物兵器を奪うというその任務には裏があるわけだ。
仲間の裏切りがあり、奪った品をめぐっての争いが休みなく続けられる。
主人公のクリス・パインは、甘いマスクでどちらかといえば人の好い役柄が多い。
「スタートレック」シリーズや、先日観た「ダンジョンズ&ドラゴンズ」でもそんな雰囲気だった。
今作ではやや老けたようなメイクをしているのか、いつもの軽味はほとんどない。
リアルに困難に直面し、リアルに困惑し、リアルに戦っている。
民間軍事会社のリーダーにキーファー・サザーランド。
中年の貫禄というか、老獪さというか、そういったものを漂わせる風貌になっていた。
そりゃ、あの「24」のジャック・バウアの頃からはだいぶ経つものな。
タイトルの”コントラクター”という言葉は馴染みがなかったので調べてみたら、”民間軍事請負会社”だった。
なんや、そのままやんか。ちょっとは工夫した邦題にせんかいっ。
ちょっとネタバレ気味になるが、まあ、観ている人はみんな感じていると思うので・・・。
極秘任務で奪ってきたのは、世界中が困っている感染症を治療するためのワクチンだったって・・・。
テロ組織の悪人科学者だと聞かされていたのは、病気で苦しんでいる人を救いたいという真面目な研究者だったって・・・。
くそっ、俺は全部騙されていたのか・・・。
何としてでもこの追っ手を振り切って家族の元へ帰るぞ。
世評はそれほど悪くはないようなのだが、どうにも既視感のある映画だった。
ということで、私には目新しいところのない平凡な作に思えてしまった。
しばらくしたら他の映画と混同してしまいそう(汗)。