あきりんの映画生活

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「チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ」 (2009年) パードゥコーンが一人二役だよ

2009年 インド 155分 
監督:ニキル・アドヴァーニー
出演:アクシャイ・クマール、 ディーピカー・パードゥコーン

コメディ・アクションもの。 ★★

 

タイトルの”チャンドニー・チョーク”は、インドのオールドデリーにある繁華街の名。ひいてはそこに住む人々のことも指すようだ。
ということで、チャンドニー・チョークで料理人をしていたシドゥ(アクシャイ・クマール)が中国に行って大活躍(?)をするという物語。

 

中国のある田舎村を支配しようとするギャングがいた。その名も北条(でも日本人ではなく、中国人のようだ)。
彼は手下を使ってやりたい放題に村人から搾取する。
黒いつばつき帽子を被っているのだが、これをブーメランのように投げるとそのつばで人の首をかっ切って元へ戻って来る。
そう、これはあの007の東洋人悪役の秘密武器だったヤツ。臆面もなく真似しているな(笑)。

 

で、困った村人はインドにやってきて、中国の英雄の生まれ変わりだとインチキ占い師に言われたシドゥ(アクシャイ・クマール)を村に連れ帰る。
なぜか、インド美女のサリー(ディーピカー・パードゥコーン)も一緒についてくる。
といった訳のかからない展開で(苦笑)、中国の村での活劇になるわけだ。

 

映画そのものは、まあ本当につまらない。
ウケを狙ったと思われる部分はすべっているし、アクションにも取り立てて観るものはない。
この映画、ディーピカー・パードゥコーンが出ているということがなかったら、この世から抹消してしまってもよいぐらい(苦笑)。

 

さてそのパードゥコーンだが、この映画の時は23歳。
その役柄はなんと、生まれてすぐに離ればなれになった双子。
一人はインド服のおしとやかな彼女。そしてもう一人は北条の手下のアクションバリバリの彼女。
中国服でばんばんとアクションをしてくれるのだ。
メイクも清楚な感じと猛々しい感じと雰囲気を変えていて、一度で二度美味しい状態。
おお、おお、二通りの彼女を鑑賞できるとは! 眼福、眼福(嬉)。

 

さて映画の方は、ヘタレだったシドゥが恩人の師匠を北条に殺されて一念発起。
厳しい修行の日々を送り武術の達人にまでなる、といった流れ。
しかし、その修行にいったいどれだけの時間が流れたのだ?
映画ではあっという間に(1週間ぐらい?)達人になってしまっていたぞ。おい、おい、おかしいだろ?

 

インドエンタメ映画ではそんなことを言ってはいけないのだよ。
大円団の対決があり、離ればなれだった双子パードゥコーンも再会にうれし涙を流し・・・。
よかった、よかった。

 

ね、つまらなさそうな映画でしょ。
パードゥコーンのファンでなかったら観る必要はまったくない映画です(私はDVDを購入していますが、なにか?・・・汗)。