2004年 アメリカ 146分
監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン、 ダコタ・ファニング
誘拐された少女を取り返せ。 ★★☆
元CIA特殊部隊にいたクリーシー(デンゼル・ワシントン)。
しかし、対テロ部隊の任務のためとはいえ、これまでおこなってきた暗殺業務のために心はすさんでいた。
そんな彼がメキシコ・シティに住む実業家の娘のボディガードを請け負うことになる。
南米では幼児の誘拐事件は日常茶飯事だという。
そのうえ、高額の身代金を払っても無事に戻る可能性はほとんど皆無だとのこと。怖ろしい国だ。
それではお金持ちはボディガードを雇うだろうなあ。
護衛対象は9歳のピタ(ダコタ・ファニング)。
まあ、ダコタ・ファニングが可愛い。こんな可愛い子に無邪気に信頼を寄せられたら、そりゃこの子のために、と思うだろうな。
ということで、前半はクリーシーが次第に心を開いて、ピタと微笑ましい関係を築いていく。
画面の彩度が強く、南米の空気感は出ていたが、やや見づらいものだった。
それにリドリー・スコット監督なので、やたらに画面が切り替わる。
忙しいなあ。
デンゼル・ワシントンはこの後の「イコライザー」でもそうだったが、半端ではないスキルを持っている役柄が多い。
そんなクリーシーだったが、必死に守ろうとしたのもむなしくピタが誘拐されてしまう。
おのれ、犯人を許さんぞっ!
ここからクリーシーの情け容赦のない復讐が始まる。
指を切断したり、尻に爆弾を仕掛けて爆発させる、コンビニだかなんだかも爆破してしまう。
もうやりたい放題。
こんなに俺は怒っているんだぞ。
クリストファー・ウォーケンやミッキー・ロークといった個性派俳優が出ていたのだが、ほとんど韻書運起こらなかった。
何だか勿体ないなあ。
ツッコミをひとつ。
誘拐されたピタはもう殺されたって聞かされただけで、なにもその証拠は提示されていない。
それなのにクリーシーはキレまくっている。
観ている方は、ピタは絶対生きているよなあ、と思いながら観ている(苦笑)。
物語の締めくくりは、えっ、こんなことになるのか、というものだった。
後味はそれほどよくない。
原作小説があるとのことだったが、やはりこういう結末?
トニー・スコットの作品にしては物足りなさがあった。
期待値を上げすぎた?