2017年 イギリス 126分
監督:ガイ・リッチー
出演:チャーリー・ヘナム ジュード・ロウ、 アストリッド・ベルジュ・フリスベ
聖剣伝説。 ★★★
アーサー王伝説というのは、かなり有名な物語らしい。
名前はよく聞くのだが、詳しいことになると、いろいろな断片しか思い浮かばない。
岩に刺さった剣を引き抜くとか、円卓の騎士を従えたとか。
さあ、この映画でおさらいをしてみよう(笑)。
悪の魔法使いを宝刀エクスカリバー(これが聖剣ですね)で倒した父、ユーサー王は、その弟、ヴォーティガン(ジュード・ロウ)の謀反に愛殺されてしまう。
小舟で逃げのびたアーサー(チャーリー・ハナム)は出自を知ることもなく、売春宿で育てられ、荒っぽいスラムの仲間たちのリーダーとなって成長した。
珍しく悪役を演じているジュード・ロウの存在感が好い。
権力に取り憑かれて、そのためには、代償として一番愛する妻をも殺して悪魔と契約を結ぶ。
洞窟の地下の沼地で妻を殺す場面は、鬼気迫る雰囲気で見せてくれる。
一方、エクスカリバーを岩から引き抜いたことでアーサーは身元が判ってしまい、ヴォーティガンに捉えられてしまう。
しかし、こちらには彼を助けてくれる女魔術師(アストリッジ・ベルジュ・フリスベ)がいる。
この女魔術師の存在がよく判らないものだった。
味方なのは判るのだが、いったい彼女は何者? そして、なぜアーサーを助けてくれる?
それに、それに、彼女はすごい力を持っていて、終盤には大蛇を操って敵を一掃したりするのだが、それならもっと早くその力を使えば、味方の損害は少なくてすんだのでは?
まあ、物語を盛り上げる都合というのも映画にはあるのだろう(笑)。
闘いの場面の迫力は大したもの。
それにガイ・リッチーのことだから、そのアクション場面では効果的なストップ・モーションをかけてくる。
あの武闘派ホームズのアクション場面を中世に置きかえて、剣を持たせたようなもの。
それにやたらに巨大な生物が登場する。
冒頭に出てくる巨大象。これはすごいよ。キング・コングもかなわないのではないかと思われる大きさ。
最後近くに女魔術師が操る巨大蛇。こいつもすごい。
リッチー監督、好き放題にやってくれている(笑)。
最後に、いわゆる円卓の騎士のはじまりが提示される。
このあとの物語も作れそうな雰囲気があったなあ。
なんでも伝説では、その円卓の騎士の一人がアーサー王の妻と不倫をするとのこと。
そんな続編物語も作られる?