2000年 アメリカ
監督:マックG
出演:キャメロン・ディアス、 ドリュー・バリモア、 ルーシー・リュー
ビル・マーレイ
美女3人のお気楽アクション映画。 ★★★
人気TVドラマの映画化ということで、20数年前には話題になったものだった。
今観ても、そのお気楽アクションは充分に楽しむことが出来た。
姿を見せないボスのチャーリー探偵事務所で働く美女3人(キャメロン・ディアス、 ドリュー・バリモア、 ルーシー・リュー)。
今回彼女たちに下された指令は、誘拐された若手社長の救出。
と、一応の物語はある。それに一応のどんでん返しもある。一応、ね。
しかしこの映画のキモはそんな物語ではない。
これは、とにかく何も考えずに楽しめるお馬鹿なアクション映画なのだ。物語には感想を言う必要なし。
ほとんど意味がなくくりひろげられるエンジェルたちのコスプレが楽しいし、アクションも、ワイアにしてもカンフーにしても無駄な動きばかりで(笑)、エンジェルたちの華麗な動きを見せてくれる。
最初から最後までそれだけなのだが、ハイテンションが続き、そんなアホらしい楽しさがうれしい。
ときおりキャメロン・ディアスがみせるカンフーのお馬鹿っぽい決めポーズ、全く強そうに見えなくて、いいなあ。
この映画の企画・プロデュースをしたのがドリュー・バリモア。
あの“E.T女の子”がプロデュースにも優れた女優になるとは…(ハワイを舞台にした「50回目のファースト・キス」もプロデュースしていた)。
キャメロンに「男たちをぶっ倒す映画作るんだけど、出ない?」と声を掛け、キャメロンは出る!と即答したとのこと。
無駄なシーンも多いような気もするが、いやいや、必須要素!
私の一番のお気に入りはキャメロン・ディアスなのだが、ちょっと吊り目のルーシー・リューももちろん悪くありません。
感心したのは、武器として銃器や刃物をいっさい使っていないこと。
これには彼女たちの肉体アクションを存分に見せるという狙いがあるわけだが、それでも、最近の映画に多い銃弾の雨あられがないのはほっとするような気がする。
武器に頼らない分だけ人間味があるような、と言ったら言い過ぎか。
不気味な悪役の「やせ男」が、よく似ているけれどまさかなあ、と思って調べたら、やっぱり「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のお父さん役の人だった。あまりの役柄の違いにびっくり。
連絡役のビル・マ-レイは、いつもながらの飄々とした雰囲気で、エンジェルたちに囲まれて楽しそうだった。
何もあとには残らないが、気分転換にこういう映画を観るのも悪くない。
さあ、ご一緒に、「おはよう、チャーリー!」