あきりんの映画生活

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「フォーエヴァー・ヤング」 (1993年) 50年の冬眠から醒めた男は

1993年 アメリカ  102分 
監督:スティーヴ・マイナー
出演:メル・ギブソン、 ジェイミー・リー・カーティス

純愛ファンタジー。 ★★☆

 

1939年、空軍テスト・パイロットのダニエル(メル・ギブソン)は恋人のヘレンにプロポーズしようとしていた。
しかしどうしても言い出せずにいた。
その直後、ヘレンは交通事故に遭い昏睡状態になってしまった。

 

ああ、こんなことになるなんて。もっと早くプロポーズしておけば好かった・・・。
半年が過ぎてもヘレンの状態は変わらず、自暴自棄となったダニエルは、ダニエルは親友の科学者が開発した人間冷凍装置の実験台に志願する。
もしヘレンが目覚めたら起こしてくれ…。

 

メル・ギブソンはこの映画の時は30歳代半ば。
すでに「マッド・マックス」や「リーサル・ウエポン」で売れっ子になっていた頃。
たしかに若くて格好いい。

 

さて。冷凍装置に入ったダニエルはどうなったのか?
親友の科学者が事故死してしまい、この冷凍装置のことは誰も知らないままになってしまったのだ。
機械の入ったダニエルは忘れられていたのだ。あれれ。
50年後に近所の少年がいたずら半分に冷凍装置を開けるまでは。

 

この映画の眼目は、こうして50年前の姿で目覚めた男が新しい自分を生きていくところ。
ダニエルは少年の母(ジェイミー・リー・カーティス)の援助を受けて生活しはじめる。
この母親がジェイミー・リー・カーティスなので、男勝りでサバサバしているというか、あっさりと物事を処理していく。
その他の人たちもみんな善意の人で、気持ちよくダニエルの事を受け容れてくれる。

 

10歳の少年役の子がとても可愛らしかった。
配役を確認すると、なんとイライジャ・ウッドだった。びっくり。
小さい頃はあんなに可愛かったのか・・・。

 

さて。若干の違和感を感じたのは、この映画は悲劇的な愛の物語、だったはず。
そもそもは意識の戻らないヘレンを待つためにダニエルは冷凍されたはず。
それなのに肝心のヘレンのことは映画の終盤までまったく出てこなかった。
このまま映画が終わってしまうのではないかと心配になったよ。

 

最後、ヘレンが奇跡的に生きていることを知ったダニエル。
今度こそちゃんとプロポーズするぞと、(冷凍睡眠の秘密をかぎつけた軍の追っ手を振り切って)、かつて自分が操縦したB-25でヘレンのもとへ飛び立つ。
ダニエルの身体は急速に50年分老けていく。あれあれ。

 

副題は「時を超えたプロポーズ」。なんだか、そのままだな。
ラスト、岬の灯台に住む老いたヘレンのもとへ駆けつけたダニエルは、自分も老人の姿になってプロポーズをする。めでたし。めでたし。

 

余り深いことを考えなければ、それなりに気持ちよく楽しめる映画でした。
しかしツッコミどころとしては:
ダニエルなのだけれど50年間眠っていて、最後にその分を一気に老けてしまった。
これって冬眠していた意味があった?
単に人生の大半を寝てすごしたことになるだけじゃないの・・・(汗)