2008年 アメリカ
監督:ピ-ター・シーガル
出演:スティーヴ・カレル、 アン・ハサウェイ
おとぼけスパイもの。 ★☆
1960年代にアメリカで人気を博したテレビドラマ「それ行けスマート」の映画化。
極秘スパイ機関でやっと念願のエージェントになることが出来たスマート(スティーヴ・カレル)の活躍を描くおとぼけもの。
この映画は、真面目に仕事をこなそうとしているスマートがちょっとだけ間抜けなばかりにどじを踏む、そういった微妙なおかしさを狙っている。
電話ボックスが秘密のエレベーターだったりするところも面白いし、ダンス・シーンも秀逸だった。
エージェント88(アン・ハサウェイ)が敵のボスと見事なダンスを踊るのに対抗して、スマートは誰も踊りに誘わないようなものすごいおデブちゃんと踊りはじめる。
皆が失笑するのだが、なんと見事に踊りきってしまう。お見事。
映画全体が爆笑ではなく、思わず苦笑いしてしまう、そういう感じ。
スカイ・ダイビングやカー・チェイスがあったりで、アクション場面もかなり頑張っていて、なかなかどうしての迫力を出している。
映画自体の作りは、手をぬいたところのない非常に真面目なものとなっている。
それなのに、のれない、どうも、のれない。
どうしてだろう?
お馬鹿映画といえばその代表格は「オースティン・パワーズ」なのだけれども、ああいった底抜けの馬鹿馬鹿しさではない。個人的にはあちらぐらいにはじけてもらったほうが好みなのかな。
ちょっと期待してただけに、残念。
でも、個人的に合わなかっただけで、いい映画だと思いますよ。