1994年 インド 162分
監督:スレーシュ・クリシュナ
出演:ラジニ・カーント、 ミーナ
王道のインド映画。 ★★☆
あの「ムトゥ 踊るマハラジャ」で度肝を抜かれて、すっかり魅せられたインド映画。
その8年後に作られた作品で、主役の二人は「踊るマハラジャ」と同じラジニ・カーントとミーナ。今回も二人が歌って、踊りまくる。
ストーリーはといえば、とにかく面白ければよいだろうという無茶苦茶ぶりで、そんな意味ではなんでもありの韓国ドラマに似ている。
村からやってきたヴィーラ(ラジニ・カーント)が音楽コンテストで優勝して大人気になるかと思えば、村で待っているはずだった美しい彼女(ミーナ)は大津波に襲われて亡くなってしまったりする。
こうして、サクセス・ストーリーもあるし、悲恋物語もある。
さらに、これもまた美しい社長令嬢に請われて幸せな結婚生活をおくっていたかと思えば、死んだはずの元カノのミーナが実は生きていて、現れたりする。
二人の美女に挟まれて右往左往するといったドタバタ・コメディにもなる。
さらに、さらに、ヴィーラを逆恨みする悪役との一騎打ち勝負といったアクションも、ちゃんと入る。
いろいろと変化を持たせて退屈はさせませんよ、面白ければ楽しいでしょう、といった明確なコンセプトに貫かれているぞ。
楽しみを長く味わうために、上映時間も2時間40分と長いぞ(笑)。
それに、インド映画といえば、唐突にはじまる大集団の歌と踊り。
独特のリズムと独特の振り付け。やはり、これが楽しい。
これがなければインド映画じゃないよ。
あのムンバイを舞台にした「スラムドッグ$ミリオネラ」でも、最後に群舞の場面があった。あれは嬉しかった。
とにかく理屈は抜き。
楽しんで観た方が勝ちという映画。
なんでもラジニ・カーーントが今年還暦になるとか。
それを祝して渋谷の名画座では本作と「チャンドラムキ」を上映するとのことです。