あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「バーフバリ 伝説誕生」&「バーフバリ 王の凱旋」

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「伝説誕生」 2015年 138分、 「王の凱旋」 2017年 141分
監督: S・S・ラージャマウリ
出演:ブラバース、 タマンナー

インド発の大エンターテイメント映画。 ★★★★☆

インド映画に始めて接したのは「ムトゥ 踊るマハラジャ」だった。
その底抜けの楽しさには圧倒された。インド映画ってこんなに楽しかったのか!

それ以来、インド映画はかなりチェックしてきた。
最近ではいろいろな分野のインド映画が紹介されて(それも良質の)、インド映画もエンタメ映画ばかりではないということが判ったが、この映画「バーフバリ」はどうだ。
もう、エンタメ映画の王道ではないか。

この映画は、ポスターの惹き文句によれば、全米初登場第3位、インド国内興収歴代1位とのこと。
前編、後編で描くバーフバリ親子の2代にわたる壮大な伝記アクション映画である。
確かにこれはヒットするだろうなあ。

大きな滝の上流から流れてきて下流で拾い上げられた赤ん坊は、シヴドゥと名付けられ、たくましく成長する。
そしてある日、彼は滝の上の世界に惹かれて滝をよじ登る。
そこで出会った女戦士アヴァンティカと恋に落ち、暴君バラーラデーヴァから王国を取り戻す戦いに加わっていく。

音楽の感じはあの「踊るマハラジャ」に似ていた。
そのせいか、主人公の雰囲気も(見栄を張るときのポーズや表情なども含めて)なんとなくラジニ・カーントに似ているような・・・(苦笑)。

王国に潜入したシヴドゥだったが、彼の顔を見た民衆は驚く、そして一斉に叫ぶ、バーフバリっ!
実は主人公シヴドゥはかってこの王国で絶大な民衆の支持を受けていたバーフバリの子供だったのだ。
シヴドゥは父にうり二つの顔立ちだったのだ(ブラバースの一人父子の二役)。

映画のいたる場面で人々は、彼をたたえて叫ぶ、バーフバリっ!
これがなんとも観ている者の気持ちを高揚させてくれる。 

前編では、そこから父バーフバリの物語となる。
卑劣で残虐な従兄のバラーラデーヴァとの王国の跡継ぎ争い。
その妻となるデーヴァセーナとの恋物語
そしてバラーラデーヴァの奸計により命を落とす父バーフバリ、幽閉されてしまうデーヴァセーナ。

その雄大にして華麗な映像には圧倒される。
たとえば見渡すかぎりの大軍団の兵士が戦っている戦闘映像(5000人のエキストラを使ったとか)。
たとえば何枚もの帆を花びらのように張った船が、ついに空に浮かびあがる映像。
そしてインド映画とくればお約束の歌と踊りである。
やはりインド映画はこうでなくては(嬉)。

後編ではいよいよ子バーフバリが暴君と対決していく。
前編、後編ともに約2時間20分、合わせて4時間半越えであるが、これは楽しい時間を長く過ごせるんだっ!と捉えなくていけない(笑)。

原色のめくるめくような衣装に身を包んだインド美女、そして奇想天外のど派手ありえへ~んアクション。
言うことなしの楽しさである。
これを観ずしてインド・エンタメ映画を語ることなかれ。