2009年 日本 125分
監督:西谷弘
出演:織田裕二、 天海祐希、 佐藤浩市
イタリアを舞台にしたサスペンスもの。 ★★
イタリアで起きた少女誘拐事件に遭遇した外交官・黒田(織田裕二)は、少女の母である紗江子(天海祐希)と夫婦役を演じながら、犯人を追い詰めようとする。少女誘拐は大規模なテロ事件へと結びついていく。
織田裕二は「東京ラブストーリー」のカンチの頃から好きだったし、イタリアの風景もきれいなのだが、どうも物語が薄っぺらな印象がある。
誰もが思うように、黒田は湾岸署の青島刑事とイメージが重なるし・・・。
タイトルにも使われている海岸都市アマルフィは美しい。
しかし、よく考えると、黒田たちがアマルフィまで出かけたのは、いったい何のためだったんだ?
意味ありげな無用な緊張感を観客に強いただけで、物語は結局なんの伸展もしなかったぞ。
少女誘拐をおこなうことによって犯人たちはある事を企むわけだが、その動機がいかにもとってつけたようで、全くリアリティが感じられなかった。
だから、物語そのものが軽くなってしまったのだろうな。
イタリアでロケしましたよ、ということばかりを威張っている2時間TVドラマ、と言ってしまえば終わりという感じです。
退屈はしないけれども、わざわざ映画館で観るほどのものではなかった、と言うのが結論でした。