2005年 フランス 88分
監督:ルイ・レテリェ
出演:ジェイソン・ステイサム、 ケイト・ノタ
前作よりも大暴れ。 ★★★☆
アメリカに移り住んだフランク(ジェイソン・ステイサム)が引きうけた仕事は少年の送り迎え。おや、大人しい仕事だ。
と思っていたら、少年の父親が麻薬撲滅の議員をしていたものだから、悪の組織がその少年を誘拐したりする。
少年を守ると約束したフランクが暴れるぞ。
今回もカー・チェイスは迫力満点で、これを観るだけでも値打ちがあるなあと思ってしまうほど(今回の車はBMWからアウディに代わっている)。
車でビルを飛び移ったりとか、空を飛ぶ場面が何回かあり、極めつけは車体の下に取り付けられた爆薬を空中で取り外すこところ。
嘘っ!と言いたくなるようなところだが、そこが映画。
格闘技も前作の時より強くなった感じ。
消火ホースを徹底的に使った格闘場面には唸った。よくここまでやったな!
このあたりは、「96時間」のリーアム・パパの原型となっていたんだな。
悪役で印象的だったのは、挑発的な下着姿で2丁マシンガンをぶっ放すケイト・ノタ。
モデル出身だということだが、その筋肉質の身体は見事。役柄のキレっぷりもすばらしい。
リュック・ベッソンは、1)長身で、2)胸が薄くて、3)金髪の、女性が好みなのに違いない(笑)。
前作でも出ていたフランス警察の警部が、脇役ながら、洒落が効いたコミカルな役どころで、いい味を出していた。
マドレーヌを焼くところなんかも、前作のスー・チーのエピソードを受けていて良かった。
前作より人物造形も洗練されていて、アクション場面のパワーアップもされている。
ベッソン・プロデュースのこの手の作品の中でも上位です。
充分に楽しめます。