2008年 フランス 104分
監督:オリビエ・メガトン
出演:ジェイソン・ステイサム、 ナタリア・ルダコーワ
シリーズの3作目。 ★★★
好調なシリーズだが、3作目ともなるとなにか新味を出さなければならず、作る方は苦労すると思う。
もうヤバイ仕事は辞めたはずなのに、悪い奴らはそう簡単には足を洗わせてはくれない。
フランク(ジェイソン・ステイサム)の凄腕を見込んで、強引に運びをさせようとする。
しかも、20メートル以上車から離れると爆発するブレスレットまで取り付けられてしまう。
舞台は再びフランスへ戻っているのだが、ブタペストへ、ウクライナへと、フランクのアウディは走り続けるぞ。
車から離れると爆発するブレスレットをはめられてしまっているので、どんな状況に陥っても車から離れずに活躍しなければならない。
こういう制約の下での大暴れということで、はらはら感を出そうとしている。
だから、車を奪われたときは必死で自転車で追いかけなければならない(フランクは自転車乗りも上手かったんだ!)。
それに、列車に乗り込むときも車ごとでないといけない(どうやるかは観てのお楽しみ)。
さて、今作の評判はそれほど芳しくない。
その不評の大きな原因はフランクが助けるヒロイン・ヴァレンティーナ(ナタリア・ルダコーワ)にあるようだ。
ヒロインを演じたナタリア・ルダコーワはそばかすだらけ。
かってのミレイユ・ダルクを彷彿とさせるそばかす顔で、う~ん、私は好みだなあ。
しかし、ヒロインの人物像はあまりよろしくない。
妙に蓮っぱで、囚われの身なのに一人でラリってみたり、そうかと思うと、急に馴れ馴れしくなってフランクを誘惑したり。
フランクにはそんな誘惑にのって欲しくなかったぞ。いくら、ゲイじゃないの?と挑発されても。
(でも、そういえば、フランクは「1」でもスー・チーの誘惑に負けていたなあ。)
ナタリア・ルダコーワは美容師かなんかをしていところを、街角でベッソンにスカウトされたそうです。
で、それから俳優養成所へ通って、それからこの映画に抜擢されたのだそうです。
金髪ではなかったけれど、よほどベッソン好みだったんだな。
作品自体は、お約束のアクション満開だし、決して悪くなかったと思うのだが。
ヴァレンティーナがもう少し可愛い人物像だったら良かったんだけれどねえ。