あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです(苦笑)。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。

「パリは霧にぬれて」 (1971年)

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1971年 フランス 99分
監督:ルネ・クレマン
出演:フェイ・ダナウェイ、 フランク・ランジェラ

雰囲気のあるサスペンス。 ★★☆

パリの街はなんて風情があるのだろうと、あらためて思ってしまう。
冒頭で、ジル(フェイ・ダナウェイ)が息子と一緒にセーヌ川を行く貨物船に乗っている画面がでる。
なんと美しいことか。
40年前の映画だから、今のパリがこれと同じような街並みということはないのだろうが、なんとなくパリは今でもこうなんではないかと思ってしまう。

今の生活にノイローゼ気味になっているジルだったが、ある日、ジルの子どもたちが行方不明になってしまう。ますます錯乱するジル。
実は、有能な技術者である夫フィリップに協力を無理強いするために、産業スパイ組織が仕組んだ誘拐だったのだ。
必死に子どもたちの行方を捜すジル。

フェイ・ダナウェイは「俺達に明日はない」や「華麗なる賭け」では活発な役柄だったが、この映画ではしっとりとしていた。
私が見たダナウェイでは、一番きれいなのではないだろうか。大人の女性の魅力である。

監督は「太陽がいっぱい」「パリは燃えているか」「雨の訪問者」のルネ・クレマン
子供が生き生きと撮られているなあと思っていたのだが、考えてみたら、彼はあの「禁じられた遊び」を撮っていたのだった。さすが。

ルネ・クレマンだし、サスペンス物はお得意のはずなのだろうけれども、これはその意味ではちょっと中途半端だった。
後半の謎が解かれていくところには、ご都合主義のところもあるし(それまで夫婦を監視していたある人物が急に子供救出を助けてくれようとしたり)。

それに、この邦題はなんだ? 全くひどい邦題をつけたものだ(怒)。

でも、雰囲気がいいから許してしまおう。
私は、サスペンスの面白さよりも、パリの街並みの美しさを楽しんでみていました。

(おまけ):ワン・シーンだけモーリス・ロネが登場していました。