2006年 アメリカ 114分
監督:マイケル・ケイトン・ジョーンズ
出演:シャロン・ストーン、 デヴィッド・モリシー、 シャーロット・ランプリング
14年ぶりの続編。 ★★☆
観る前に目にしたレビューではことごとく貶されて、とにかく評判が悪い作品。
主演女優賞も含めた4部門でラジー賞も取ったとのこと。で、全く期待しないで観る。
すると、ん、そんなに悪くないんじゃないの。
そりゃ、ストーンも御年**歳だし、14年前と同じ美貌を求めるのは無理というもの。肉体的な衰えはあまりにも明らか。
しかし、熟れきったような、これでもかという嫌らしさ一歩手前のセクシーさは、もう賞味期限切れ直前という危うさで成り立っていたぞ(笑)。
今回も女流ベストセラー作家キャサリン(シャロン・ストーン)の周りで起きた死亡事故が発端。事故ではなく殺人ではなかったのかと疑う警察から、キャサリンの精神鑑定を依頼される医師。さあ、ここから真面目な堅物医師が悪女の罠にはまっていく。
ストーリーも正統的なサスペンスものに仕上がっていた。
人の心を嘘と噂話でもてあそび、仲間に対する猜疑心をおこさせ、次第に深みへと誘っていく悪女の手口の鮮やかなこと。
キャサリンは男のスケベ心を巧みに操作する。
挑発するようにきわどい服装、誘惑するような性的な会話、嫉妬をかき立てるような他の男へのこれ見よがしな媚び。
堅物医師は翻弄され、これではいけないと自制しようとすると、味方だと信じていた人物のスキャンダルを吹き込まれる。
最後は哀れ哀れというていたらく。
一方のキャサリンは、ちゃんと目的としていた新作小説を書き上げて、颯爽と歩み去っていく。
期待していなかった分だけ余計に楽しめた。
それにしても、シャーロット・ランプリングもいろいろなところに顔を出しているねえ。