2010年 アメリカ 107分
監督:ロジャー・ミッチェル
出演:レイチェル・マクアダムス、 ハリソン・フォード、 ダイアン・キートン、 パトリック・ウィルソン
キャリア・ウーマンもの。 ★★☆
低視聴率で打切り目前のモーニング・ショーの立て直しに奮闘する若手女性プロデューサー、ベッキー(レイチェル・マクアダムス)のロマンティック・コメディ。
彼女が切り札として引っ張り出してきたのが、伝説の報道キャスターであるマイク・ポロメイ(ハリソン・フォード)。
ところがこのマイクが堅物で、とてもモーニング・ワイドショー的な番組にはちぃ~ともやる気をださない。これは困ったぞ。
マクアダムスが「きみが僕を見つけた日」などとはまったく違って、明るくて、せわしなくて、やる気満々で、元気はつらつオロナミンCだった。
恋に奥手と言っていたけれど、そうでもないのでは・・・(笑)。
「私って男の人がパンツを脱ぐまで、この人は一緒にTVなんかみる気がないんだってことに気づかないのよね」という台詞には笑ってしまった。
ハリソン・フォードが、過去の栄光からのプライドの高い、嫌味なニュース・キャスター。
でもまあ、こういう嫌な奴って、ちょっと好いことをするだけで好感度が跳ね上がるんだよね。
私のような普段から好い奴って、ちょっとやそっとじゃそれ以上には好感度が上がらないのだけれど(笑)。
ハリゾン・フォードと張り合うベテランキャスターのダイアン・キートンも良い味を出していた。
体当たり取材に俄然やる気を出したりして、目立ちたがり屋なのか、お調子者なのか、とにかくプロ根性をみせてくれる。
番組の終わりの挨拶をキャスターのどちらが言うのか、と、子供じみた意地の張り合いをしたりして、単純に笑わせてくれる。
脚本はあの「プラダを着た悪魔」の人。お得意分野なのだろうな。きちんとツボを押さえていた。
もちろん、番組の視聴率は上がり、なんとベッキーには他局のトップ番組からの引き抜きも来る。
そこでマイクが取る行動がいじらしい。この手のドラマのお約束なんだけれども、やはり好いよなあ。
思わずフリッターを私も作ってみようか、という気になる。
鍋を熱くするのがコツでしたよね、ハリソン・フォードさん。
深い味わいがあるとか、そんな作品ではありません。
ただ観ていると元気になれるし、前向きな気持ちになれます。こういう映画も必要です。
ブルーマンがワン・シーンだけ何の意味もなく後ろの方で映っていて、あれ?と思ったのだけれども、何だったのだろう?